イスラエルは中共や韓国と違って冷静である。日本人が多くのユダヤ人が助けたことを知っているからだ。元駐リトアニア領事代理の故杉原千畝のことを知るイスラエル人も少なくない。アンネフランクの関係する本が大量に破られた事件は、まだ捜査途中であり、コメントをすべきではないと思う。しかし、そんなことをして誰が得をするのか、ということも考えてみるべきだ。韓国が主張する「従軍慰安婦問題」なるものを、ナチスのユダヤ人虐殺と一緒にする勢力に利用されるのは分かり切っている。日本の保守系団体がそれを行なうことは、まずあり得ない。キリスト教徒にとっては、ユダヤ人はイエスを死に至らしめた張本人なのである。日本人はそうした憎しみとはまったく無縁である。私の若い頃のベストセラーにイザヤベンダサンの『日本人とユダヤ人』があった。そこで書かれているのは、ユダヤ人に学ぼうとする日本人の謙虚さであった。日本人は排外主義的な争いを好まない。選ばれた民という考え方は、まったく理解できないのである。死ねば誰でもが仏様になるからだ。杉原千畝のような日本人が存在したのも、そうした信仰があったためで、それは日本人の多くに共通する。韓国での反日のデモ隊が、安倍首相の写真と一緒にアンネフランクの顔写真を破いていた。そんなことを日本人は絶対にしないのである。思わせぶりなパフォーマンスによって、日本を世界から孤立させようとしても、それは無駄でしかない。日本人のみがユダヤ人を保護し、できれば満州の地に国家までつくってやろうとしたのだから。
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