アメリカの国務省が考えられない声明を出した。ロシアのプーチン大統領が嘘を吐いていると、必死になって批判をしているのである。力でやってくる相手には、力で対抗すべきである。そんなことでは、同盟国がそっぽを向くのもあたりまだ。ロシアはウクライナとかつて一体であったわけで、地域によってはロシアに近い国民もいる。その保護を名目にして、軍事介入をするのは予想されたことだ。何の手も打たなかったくせに、そんな声明一つで、ロシアの行動を思いとどまらせることはできるわけがない。オバマ政権になってから、アメリカのやっていることは、場当たり的である。同盟国である日本に対して、安倍首相の靖国神社参拝の問題でクレームを付けたり、中共に擦り寄ってみたりで、理解に苦しむことばかりだ。ウクライナについても、それと一緒である。もうアメリカは信用できないので、ドイツは直接ロシアとの交渉に乗り出している。一国の大統領、しかも、超大国アメリカの指導者が、あまりにもオタオタし過ぎである。それと比べると、プーチンは腰が据わっている。彼のやっていることを正当化するつもりはないが、ここぞというときには、大胆に勝負に出る。修羅場を何度もくぐりぬけてきた人間らしい。日本はアメリカに引きずられるのではなく、独自の歩みをすべきだろう。頼りにならない国に依存していては、国際社会では生きてはいけないからだ。これまでの歴史を振り返っても、正義はそれぞれの国々によってバラバラであった。それを承知でアメリカがプーチン大統領の嘘を言いたてるのは、自分たちの不甲斐なさを正当化したいからだろう。情けないことこの上ない。
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