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草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

西洋化の腐敗と堕落に与しない精神的権威が天皇制だ!

2011年12月06日 | 思想家

 私たち保守民族派にとっては、天皇制というのは、三島由紀夫が林房雄との対談で「僕の天皇に対するイメージは、西洋化の最後のトリデとしての悲劇的意志であり、純粋日本の敗北の宿命の洞察力と、そこから何ものかを汲みとろうとする意志の象徴です」(『対話日本人論』)と述べているように、揺るがすことができない変革への理念であり、最終的に守るべき拠り所である。現実のザインとしての天皇陛下と、あるうべきゾルレンとしての天皇陛下に、隔たりがあることは、今さら始まったことではない。しかし、戦後は開かれた皇室になったことで、なおさらその威厳を貶めてしまったのではないか。三島さんが死ぬことによって訴えたかったのは、天皇こそが「西欧化の腐敗と堕落に対する最大の批評的拠点になり、革新の原理になり給うことです」(同)という確信であり、美意識に裏付けられたパトスであった。政財界ばかりでなく、マスコミも学界も、全てが信用を失ってしまったのが平成の世ではなかろうか。そんななかで、西洋化に毒されずに、日本人がつつましい生活を維持するためには「ひとしく仰がざるを得ない精神的権威」(葦津珍彦著『「国体問答」より』)が大事なのである。葦津も取り上げていたが、西行が歌にした思いのたけこそが重要なのである。

 何ごとのおはしますかは知らぬども
      かたじけなさに涙こぼるる

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セシウム米発覚や除染の長期化でお先真っ暗の福島県民!

2011年12月06日 | 災害

 大変なことが福島県で起きているのに、マスコミはサッパリ報道してくれないし、国会でも取り上げてくれない。セシウム米が見つかった旧福島市について、民主党政権は新米の出荷を停止するよう福島県に指示した。しかし、それもまた、小手先でしかない。ブログ「日々雑感」で指摘しているように、旧福島市というのは、福島市全体の2127ヘクタールのうちの約8㌫。県庁があるあたりで、ほとんどが市街地。米を作っているのは、せいぜい阿武隈川近くの渡利地区くらいである。それよりは、一時的であっても、検査が完了するまでは、福島市の全部の新米を出荷停止にすべきだろう。さらに、今問題になっている除染も、あまり効果がないことが明らかになりつつある。年間20ミリシーベルトを超える地域に関しては、国が行うことになっているが、その委託先が日本原子力開発機構であり、そこから大手ゼネコンに仕事が割り振られている。ことここにいたっても、原子力村に金が落ちる仕組みになっており、除染のやりかたも原始的だ。頼みの綱は高速洗浄機だけで、スコップやクワを持って、土をはがすことが中心である。福島県民が見殺しにしないためにも、今後どうすればよいか、国会でも議論してもらたい。「頑張ろう福島」という声を上げる気力もなくなっているのが、今の福島県民なのだから。

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