セシム米騒ぎは広がるばかりで、このままでは、食糧基地としての福島県は、壊滅しかねない。武田邦彦中部大学教授は今日のブログで、福島県の米の年間出荷額は、約950億円で、そのうち汚染米は20㌫程度だから、200億円で国が買い取るべきだ、と主張している。いくらかかるか検討がつかない除染費用から見れば、微々たる金額に過ぎない。それができないのは民主党政権に統治能力がないからだ。ここまでくれば、補償をしてもらうように、国や東京電力とかけ合うしかない。徹底した検査さえやっていれば、安全宣言をしてから、セシウム米が発覚するということは、絶対になかったはずだ。福島第一原発の事故発生の後、福島県の農民は、米をつくってよいかどうか、それこそ自問自答していた。あまりにも、民主党政権や福島県がいい加減であったために、こんなことになったのである。しかし、だからといって、現実を無視することはできない。福島県のどこの米であれば安全であるのか、消費者に対して、正確な情報を提供すべきだろう。今できることはそれだけであり、無理な強引な出荷は慎むべきだろう。かえすがえずも悔しいのは、保守派の人たちを中心にして、福島県を応援しようとしていた人たちの心を、結果的には裏切ってしまったことだ。福島県民の一人として、ただただ私も謝るしかない。
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