野田佳彦首相が16日にも、福島第一原発の冷温停止を宣言するのだという。そこまでペテン師だとは思わなかったが、民主党政権というのは、とんでもない連中である。炉心が格納容器を突き破ってメルトスルーしているといわれるのに、どうして冷温停止になるのだろう。民主党政権のやっていることは、原発事故そのものが存在しなかったかのように、イメージ操作をしたいのだろう。今福島県はとんでもないことになっている。収穫した3分の1の米を再検査するために、大騒ぎになっている。また、福島市や郡山市からの人口流出に歯止めがかかっていない。国の支援がなくても、次々と自主避難する人たちが増えているのだ。そうした状況が一方であるにもかかわらず、野田首相はそれには目を向けず、事態が好転していることを、何が何でも印象付けたいのだろう。一つの提案だが、もし野田首相は本心からそう思っているのならば、マスコミ各社を集めて福島県庁で記者会見をしたらどうだろう。そこで冷温停止を宣言するのである。これほどのブラックユーモアがあるだろうか。そして、テレビや新聞の一面で大々的に紹介してやればいい。実際には福島第一原発での壮絶な戦いは今も続いている。政治家が自分たちの都合で、そうした情報を隠蔽しているのである。嘆かわしいにもほどがある。
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