2023/7/8放送
「世の光」の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。
今週はルカの福音書15章にでてくる3つの例え話からお話をしていますが、今日は放蕩息子の例え話です。
父の財産を譲り受けた放蕩三昧したこの息子は、人生どん底の状態に置かれたとき、我に返り、父の元に返る決心をしました。雇い人の一人として雇ってもらおうと彼は考えていましたが、父は帰ってくる息子を見つけると、走り寄って、指輪をはめさせ、大祝宴を催したのです。この父親の姿こそ、神様の姿を現しているのですねえ。
あなたは神様のこのような姿を想像したことがありますか? 神様の方で私たちの帰りを待ち続けておられ、私たちが神様の元に帰ろうとするとき、神様の方から走り寄ってきて、「我が息子よ、我が娘よ」と迎え入れてくださるのです。
しかも、父は息子を叱責することも非難することも軽蔑することもしませんでした。ただただ、帰ってきた息子を喜び迎え入れたのです。
神様は、「あなたが100%心を入れ替えたら受け入れてあげよう」「あなたがきちんとした生活ができるようになったなら迎えよう」という方ではありません。この放蕩息子のようにちょっといい加減なところがあっても、神様の元に帰ろうとするとき、神様は無条件で受け入れてくださり、「わたしは、あなたと共に生きることがわたしの大きな喜びなのだ」と言ってくださる方です。
ところが残念ながら多くの人は聖書の神様をそのような方だとは考えません。「神様がそう簡単に受け入れてくれるはずがない」とか、「神様は、私がもっと立派になったら受け入れてくださるかもしれない」 「ああ私がもっと品行方正な素晴らしい人物になったら神様は喜んで迎えてくださるかも知れない」 ま、そんなふうに考えてしまうのです。しかしそのように考えている限り、結局、神様の元に帰ることもできませんし、いや、帰れないですよね。
私たちの神様は、羊や銀貨を捜し求めるあの持ち主のように、私たちを熱心に捜し求めてくださる方です。また、この放蕩息子の父親のように、息子が帰ってくるのを待ち続ける忍耐深いお方です。そして私たちが神様の元に帰ろうとするなら、見つけて、走り寄って、抱きしめて、無条件で迎え入れてくださる方なのです。
人は無条件に受け入れられるとき、つまり、ありのままを受け入れられるとき、以前とは違う新しい生き方が始まっていくんですね。そんな人生を神様はあなたに願っているのです。
( PBA制作「世の光」 2023.7.8放送でのお話しより )
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