2023/6/27放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 福井誠です。
「継続は力なり」 日々聖書を手に取り心の糧とするなら自然に養われてくるものがあるものです。今日は「くじは争いをやめさせる」と題してメッセージをいたします。初めに聖書のことばをお読みします。
「最初に訴える者は、相手が来て彼を調べるまでは、正しく見える。
くじは争いをやめさせ、強い者の間に決着をつける」
旧約聖書 箴言18章17節、18節
人間関係に争いごとはつきものです。皆さんの中にも色々と苦労しておられる方々は多いでしょう。家庭や職場、さらには教会においてもよくあるものです。そこで箴言の著者は、争いごとは慎重に受け止めるべきだと言います。
随分昔の話、私が作業療法士として働いていた頃のこと、毎週新規に入院してきた患者さんの初期状態を評価するケースカンファレンスがありました。そこで私が、「この患者さんはかくかくしかじかで、こういう課題があるので、こういう治療方針を立てた」と報告をすると、病院長が「裏を取ったのか?」と問いかけてくることがありました。確かに、後で意外な事実がわかって治療方針が変わることもあったのです。物事は表面的に一面で判断してはならない、しっかり見ていくことを教えられた経験でした。
まして争いごとの場合はそうなのです。一方の言い分を真(ま)に受けない。もっともと思われることがあっても裏を取ってみる。つまり双方の言い分をよく聞いて全貌を理解すべきだと言うわけです。しかし、それは解決のためかというと、そうではないのです。
著者は言います。争い事を終結させる最もよい方法はくじだと。そして、争いを仲裁するのは堅固な城を攻め落とすよりも難しいと。つまり、争いごとというのはそんなに簡単に解決できるものではなくて、最終的に不合理な決着しかつけられないというのが著者の本当に言いたいことなのです。
争いごとに下手に介入してさらに混乱を深めてしまう人間の愚かさを覚えておきたいものです。
( PBA制作「世の光」 2023.6.27放送でのお話しより )
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