2023/6/24放送
「世の光」の時間です。お元気ですか? 岩井基雄です。
今日は、歴史の中を歩んだクリスチャンやキリシタンの生涯から学んでみましょう。今日は、以前も一緒に学んだ「ジュリアおたあ」の2回目です。
実は今年の4月に彼女の直筆の書面が発見されました。彼女がどのような人生を歩み、どのような信仰を貫いたのか、より具体的に示されたのです。
「ジュリアおたあ」は、豊臣秀吉の朝鮮出兵で朝鮮半島から連れてこられた当時14歳の女性でした。キリシタン大名の小西行長に養われ、日本でキリストを信じるキリシタンとなったのです。
「ジュリア」とは洗礼名です。この小西行長が関ケ原の戦いに敗れて処刑された後、彼女は徳川家康に仕えることになったのですが、キリスト信仰を捨てるようにとの命令を拒み流刑となった悲劇のキリシタン女性です。
彼女の直筆の書状が初めて発見されたのです。その書状は旧長州藩士の村田家に伝わったもので、発見された3通のうち1通は1609年に記されたと考えられています。徳川家康に仕えていた「ジュリアおたあ」が、朝鮮半島で生き別れた弟に似た男性が毛利家にいると伝え聞き、その素性などを尋ねる内容などが記されている書状だそうです。
今回分かったことは、「ジュリアおたあ」が朝鮮王朝の貴族階級の出身だったということ。そして自分の家族と生き別れにされるという屈辱的な扱いを受ける深い悲しみの中でも、彼女はその後出会ったキリスト信仰によって希望を失わず、神様への信頼を深めたことだと言われます。
「ジュリアおたあ」は、その後もどんな迫害や棄教の命令を受けても決して屈しなかったのです。
どんな状況にあっても恐れる必要がないこと、神様がどんなときにもともにいてくださることを彼女はその生き様を通して表したのです。
そしてそれは私たちにも与えられている人生のチャレンジです。どんな困難や迫害があろうとも、神様はどんな時にも私たちとともにいてくださるからです。
聖書のことば
「恐れるな。わたしはあなたとともにいる。
たじろぐな。わたしがあなたの神だから。
わたしはあなたを強くし、あなたを助け、
わたしの義の右の手で、あなたを守る。」
旧約聖書 イザヤ書41章10節
( PBA制作「世の光」 2023.6.24放送でのお話しより )
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