2023/6/17放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 今週担当しています巡回宣教使・原田憲夫です。
今日は神の知恵・旧約聖書 箴言へ皆様をご案内したいと思います。箴言28章21節をお読みします。
「人を偏り見るのは良くない。人は一切れのパンで背く。」
ある聖書学者が興味深いことを語っています。「聖書の中での箴言の役割は、敬虔さに仕事着を着せて敬虔さを実生活に生かすことである。」
以前私はフランクフルトの友人に連れられて、有名な広場で、片手に剣、片手に天秤を持った、いわゆる「正義の女神ユースティティア」と呼ばれる像を見ました。
「ユースティティア」とはラテン語で「正義」を意味し、英語のjustice正義・公正の語源と言われます。興味深いのは、海外のこの像の多くは目隠しをされているということです。今日の箴言のように、「偏り見る」ことや「一切れのパンで背く」ことによる過ちや危険を避ける姿です。
2022年2月、ある大国の軍隊が隣接する国の境界線を越えて侵攻するという衝撃的な出来事が起こりました。その国の指導者の発言は、まさに偏見が一人歩きしたものに聞こえました。
ところで今日の神の知恵・箴言は、時の権力者や指導者だけではなく平凡な日常生活を送る私たち皆に注意を呼び起こしているのです。なぜなら私たちは身近な人間関係や出来事の中で、「偏見」や「一切れのパン」という小さく思える誘惑によって正義と公正の道から外れ、他の人の人生に大きな影響を及ぼしかねないからです。
聖書は、天地万物を造られた神様は、「えこひいきをせず、賄賂を取らず、みなしごや、やもめのためにさばきを行い、寄留者を愛して、これに食物と衣服を与えられる」(旧約聖書 申命記10:17-18)偉大なお方だと語ります。
私は今日、この正義であり公正であるまことの神様に自分自身を預け、しっかり手を握っていただきながら、人を「偏り見る」危険や、「一切れのパン」の誘惑から守られ、「敬虔さに仕事着を着せて」歩みたいと強く思わされました。
いかがですか? あなたもこの正義と公正のまことの神様に信頼し、家庭、職場、学び舎(や)で、お隣の方々と愛と平和の道を歩みませんか?
あなたの上に神様の祝福が豊かにありますように。
( PBA制作「世の光」 2023.6.17放送でのお話しより )
******
さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
******
このサイトは URL名として http://yonohikari.biblica.info が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。