2023/6/22放送
「世の光」の時間です。お変わりありませんか? 岩井基雄です。
イエス・キリストの復活の証人として女性たちが用いられました。聖書はその女性たちの中で特に「マグダラのマリア」と呼ばれる女性がよみがえったキリストと最初に出会ったことを記しています。
その場面を聖書はこう語ります。
「さて、週の初めの日の朝早く、よみがえったイエスは、最初にマグダラのマリアにご自分を現された。彼女は、かつて七つの悪霊をイエスに追い出してもらった人である。マリアは、イエスと一緒にいた人たちが嘆き悲しんで泣いているところに行って、そのことを知らせた。」
新約聖書 マルコの福音書16章9節、10節
このマグダラのマリアはかつて7つの悪霊をキリストに追い出してもらった人だ、と聖書は証しします。聖書の中で7という数字は完全数を表しますから、どれほど深く彼女が悪しき霊に捕らわれていたかが分かります。深い悲しみと闇から解放された彼女は、より深くキリストに感謝を表し愛を注いだのです。彼女はキリストの十字架の場面でもその近くにいたようです。男性の弟子たちが逃げてしまう中にあってキリストの苦難のすべてを見守り続けたのです。
御使いがキリストの復活を女性たちに証しした時にも、他の女性たちが恐れて誰にも話せない中、マグダラのマリアはキリストの墓に留まっていたようです。彼女は御使いのことばに戸惑いつつも、キリストの遺体がなかった悲しみからその場を離れられなかったのかも知れません。彼女は深くキリストを愛していたのです。
よみがえったキリストはこのマリアに最初に現れてくださり、彼女は最初の証人となりました。そして彼女は嘆き悲しんで泣いている人々のことに行き、キリストは死に打ち勝ってよみがえられたこと、今も生きて自分たちを愛しともにいてくださることを語ったのです。かつては悪しき霊にとらわれていたマリアを喜びで満たし、復活の勝利の証人としてくださったのです。
神様はどんな弱い存在をも用いてくださいます。そして、深い悲しみを知る人をこそ喜びと愛で満たし、他の悲しみや痛みを通る方々に寄り添い、愛を伝える者として豊かに用いてくださるのです。
( PBA制作「世の光」 2023.6.22放送でのお話しより )
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