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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■内なる人/関根弘興

2016年02月08日 | Weblog
2016/2/8放送


 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか、関根弘興です。

 新約聖書のエペソ人への手紙はパウロがローマで投獄されていた時、エペソ教会に書き送った手紙です。当時パウロはキリスト教会のリーダーでしたから、彼が投獄されるということは落胆したクリスチャンたちも多かったと思います。しかしそのことを知ったパウロは、この手紙の中で「私があなたがたのために受けている苦難のゆえに落胆することのないようお願いします。」(エペソ 3章13節)と書き送っているんですねえ。パウロの確信は、目の前に苦しみがあっても神様の約束に生きるということはそれを乗り越えた希望や励ましに生きることができるんだという確信がそこにあったからなんです。

 そしてパウロはこの獄中からこのようにも祈っています。「どうか父が、その栄光の豊かさに従い、御霊により、力をもって、あなたがたの内なる人を強くしてくださいますように。」(エペソ 3章16節) こう祈っています。

 「内なる人」とありますけども、内なる人があるということは外なる人もあるということですよね。外なる人とは、この目に見える肉体のことだとすぐ分ります。一方、内なる人とはイエス・キリストに与えられた命によって生かされている一人ひとりの心の状態といっても良いかもしれません。私たちはとかく外なる人には神経を使います。食べ物を気にし、運動を心がけ、健康管理に注意する訳ですね。健康問題は人生の大きなテーマです。聖書は決して、外の人はどうでもいい、内なる人だけが大切などとは決して言いません。外なる人つまりこの肉体も神様に与えられた大切なものですから大切にしていかなければなりません。

 しかしパウロはそれと同時に大切なものがある。それは内なる人なのだということも教えるんですねえ。

 第一テモテ4章8節という所に、「肉体の鍛練もいくらかは有益ですが、今のいのちと未来のいのちが約束されている敬けんは、すべてに有益です。」と記されています。外なる人の肉体の鍛錬も有益ですが、敬虔つまり内なる人が神様のいのちに生かされ永遠を見つめて生きていくということはもっと大切なことなんだ、と言うんですね。なぜなら外の人はいつかは衰え失われてしまいますが、内なる人は今のいのちと未来のいのちを持つからです。

 イエス様は、「わたしを信じる者は永遠のいのちを持つ」と約束なさいました。外なる人であるこの肉体の健康管理もしっかりしながら、内なる人も更に強められていく人生を歩んでいきましょう。

 (PBA制作「世の光」2016.2.8放送でのお話しより)

***

 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでも、ちょっときてみました、いいですか? と言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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