♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■弟子レビ -- 共に食事をする / 原田憲夫

2016年02月23日 | Weblog
2016/2/23放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 原田憲夫です。

 今日はキリストの弟子、取税人レビ--マタイを紹介します。取税人というのは当時の支配者ローマ帝国の権威を傘に同胞のユダヤ人から税を徴収する際にピンはねをして暴利を貪っていたので同胞から売国奴・罪人と蔑まれていました。

 ある日キリストはこの取税人レビに「わたしについてきなさい。」と呼びかけました。その時レビの内側を激しく駆り立てる何かが起こったのです。そうです。この時レビはキリストの心に触れたのです。すかさずレビは立ち上がって従いました。それは一時的な気まぐれではなく、何もかも捨ててキリストに従うという後戻りできない決断です。不思議な喜びが溢れてきました。そこでキリストを家に招き、仲間たちを呼んで食事を共にしたのです。あるいは仲間との別れの食事だったのかもしれません。

 ところがそれは、ユダヤ社会の掟を厳格に守って正しい人を自認するパリサイ派の指導者たちから見れば驚きでした。当時の社会では人を家に招いて共に食事をすると言うのは、その人との特別に親しい関係にあることを意味しました。ですから、パリサイ派の人々から見れば、「朱に交われば赤くなる」とのことわざのように、なぜ取税人や罪人たちと一緒に食事をするのか、汚(けが)れるのに、と身震いしたのです。

 しかしキリストはその人々にこう言います。
 「医者を必要とするのは丈夫な者ではなく、病人です。・・・わたしは正しい人を招くためではなく、罪人を招くために来たのです。」(マタイ 9章12、13節、マルコ 2章
17節、参照ルカ 5章31、32節 )

 このキリストのことばはかつての私の心にも触れました。私はパリサイ派の人々のように真面目を楯にする生意気な人間でしたが、私こそ病人なのだと気づかせてくださいました。そしてキリストはそんな私も近づいて共に食事をしてくださったのです。心が暖かくなる経験でした。

 キリストはあらゆる偏見や隔ての壁を壊し、すべての人々に手を差し伸べ、共に食事をされるお方です。今日あなたに「共に食事をしよう」と、手を差し伸べておられます。

 「医者を必要とするのは丈夫な者ではなく、病人です。」(マタイ 9章12節、マルコ 2章17節、ルカ5章31節) どうぞこのキリストのことばを心で聴いてみてください。その時、あなたの傍らに来てあなたと共に食事をするキリストに触れることでしょう。ぜひこの機会に一度お近くのキリスト教会を尋ねてみてください。

  ( PBA制作「世の光」2016.2.23放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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