2025/4/23放送
「世の光」の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? グレース宣教会牧師・ハンガーゼロ巡回牧師の田村治郎です。
皆さんは「一寸先は闇」ということばを知っておられるでしょう。先のことはまったく予測できない、見通すことができない、という意味のことわざですね。そんなちょっと先のことさえ見通しがつかない私たちの人生で、これだけははっきりと分かるのが、「人は必ず死ぬ」ということです。
私の父は今から12年前に83歳で亡くなりました。60歳の時に脳梗塞で左半身不随となりました。その後、23年間を私の母の介護によって生き抜いていきました。
いよいよ意識も薄れ危篤状態の折、母や私の呼びかけには一切反応を示さなかったのですが、孫である私の娘の「じーちゃん!」という呼びかけには目をパチっと開いたのです。孫の力は強し!ですね。「イエス様を受け入れて天国に行くんやで!」との孫の呼びかけに、一度手を握りしめて応答していたことに、私たちは神様の恵みを信じて、父は今天国に迎え入れられたと確信しています。
若い時から先天的な心臓病で苦しんでいたことや、仕事もオイルショックで自営のプラスチック工場を倒産させ、再建後も不渡手形をつかまされたり、苦労に苦労を重ねてきて、挙げ句の果てに脳梗塞で左半身が不随の人生を送らざるを得ない。どう見積もっても「幸せな人生だったか?」の問いかけには、簡単に答えられるような人生ではなかったと思います。それでも神様は、最後の最後に救いを与えてくださったと感謝しています。
聖書には、「人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっているように」とあります。人は神様の御前に立たされ、その罪のゆえに永遠の滅びか、イエス・キリストの十字架の赦しをいただいた者として永遠のいのちの希望に生きるか、裁きの時があると言っています。
決して自分の口で信仰告白もできず、ただ孫の呼びかけに弱々しく手を握り返すだけの応答でも、「子よ、安かれ。汝の罪赦されたり」と神様から宣言していただける、その恵みの豊かさ、死に打ち勝つ勝利は、ただただイエス・キリストの復活にかかっています。
イエス・キリストにあって私たちの人生は「一寸先は、希望!」と言えるのです!
( PBA制作「世の光」 2025.4.23放送でのお話しより )
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