2025/4/17放送
「世の光」の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。
今週は、イエス・キリストが十字架につけられたことを覚える受難週です。
イエス様はユダヤ当局によって逮捕され、神を冒涜している者だ!と断罪されました。
しかし彼らは、自分たちが許されている石打ちの刑ではなく、当時この地を治めていたローマ総督ピラトのもとに訴え出て刑を求めたのです。なぜなら当時はローマは極悪人を十字架刑に処することが許されていたからなんですね。
さて、ユダヤ人たちの訴えによって連れてこられたイエス様を取り調べたのは総督ピラトでした。彼はローマの法律に照らし合わせてもイエスを死刑にする罪を見つけることが出来ませんでした。
そこでピラトはユダヤ最大の祭り・過越祭の時には囚人を一人赦免する習慣があったので、---ま、恩赦ですね---、恩赦の提案をしたのです。
ピラトは当時有名な凶悪犯であったバラバとイエスとどちらを釈放してほしいのか?!と集まっていた群衆に問いかけました。バラバは有名な犯罪人ですから、人々はバラバよりはイエスの釈放を願うだろうとピラトは予想していました。
ところがピラトの思惑とは逆に、当時の宗教指導者達は群衆を説きつけて、「バラバを解放しろ、イエスを死刑に!」と叫ばせたのです。
そこでピラトが次に取った方法は、「そうだ、イエスを痛めつけて、その惨めな姿を群衆に晒(さら)すことをすれば、さすがに訴えを取り下げるだろう」と考えたのです。救い主と言っている男の威厳をズタズタにしてしまうというわけですね。
そこで兵士たちに命じてイエスを鞭で打たせ、(兵士たちは)「お前は王様だろう」と言って、荊(いばら)で編んだ冠をイエス様の頭にかぶせたのです。その棘(とげ)はイエス様の頭に刺さり、血が流れ出てきました。
そして彼らは紫色の着物を着せ、「ユダヤ人の王様、万歳!」とイエス様を嘲(あざけ)り始めたのです。
そこでピラトは、鞭打たれ頭から血を流すイエス様を群衆の前に連れ出し、こう言いました。「この人を見よ!」と。
ピラトがイエス様を指し示した時、宗教指導者たちや群衆は、「この男は見るに値しない男だ! 葬り去られるべき男だ! 十字架につけよ!!」と激しく叫び続けたのです。
そしてピラトはイエス様を十字架につけるために彼らに引き渡したのです。
あなたは、「この人を見よ」と言われたとき、イエス様にどんな姿を見ますか? これこそ、一人一人にも問われていることばなのです。
( PBA制作「世の光」 2025.4.17放送でのお話しより )
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