ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

朝光寺-国宝本堂と重文鐘楼

2015年05月12日 04時56分58秒 | Weblog


 大型連休中の5月5日は「こどもの日」。この日に加東市畑にある朝光寺では、中世の伝統を伝える鬼踊りが奉納されます。毎年多くの人が訪れますが、新緑のこの季節、国宝の本堂、重要文化財の鐘楼、市指定文化財の多宝塔の3つの建造物が一層美しい姿を見せてくれます。今年は前日の雨とはうってかわり雲一つない快晴に恵まれ、寺を取り巻く山の緑がまぶしく光っていました。

 国宝の本堂は15世紀の初めには建立されていたことが記録ではっきりしています。3年前には屋根の葺替修理が行われました。朝光寺は元は三草山の山麓にありましたが、源平合戦の三草山合戦のあと、合戦で荒廃した寺を裏山からこの地に移したという由来が伝えられています。
 本堂の脇に鐘楼があります。この鐘楼は国の重要文化財に指定(昭和29年)され、鎌倉時代末期の建築様式を伝える貴重な建造物だとされています。
 私はその上品な姿形が大好きですが、特に、屋根の曲線、下層部の袴の曲線、上層部がぐっと引き締まった形が何とも言えない気品、優美さを感じさせてくれます。

 今年の本堂、鐘楼、多宝塔の写真を紹介します。鬼踊りは終わりましたが、天気のよい日に一度朝光寺を訪れてみてはどうでしょうか。その静寂の中に身を置き、心を投げ出して、自然と歴史との一体感を味わってください。
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