ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

東条、森の道標-赤いよだれ掛けを着けて

2013年01月29日 05時10分32秒 | Weblog
 加東市森(元東条町)の中国自動車道の南側に位置する旧道を車で走っていると、曲がり道のところに小さな祠のようなものがあり、その中に大小2本の石柱が赤いよだれかけを着けられて立っているのに気がつきました。お地蔵さんかと思ってよく見ると、角柱で道標のようです。
 左側の背の高い方の上部には仏さんの坐像が刻まれていて、その下にかろうじて右、左の文字が読み取れます。小さい方はわかりません。ちょうど、地元の方が歩いて来られたのでお尋ねすると、およそ60年前にこの地に嫁いできたときにあったから昔からあったんやろ、と話してくださいました。
 これも家で調べてみると、背の高い方は天保11年(1840)建立で「右 ひょご 吉川」「左 ありま 大坂」と刻まれていたということです。今はもう道標の役目を終えて、屋根付きの小屋の中で静かに道行く人と村を見守っているようでした。
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