ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

社の農会倉庫

2011年07月28日 05時09分55秒 | Weblog
 昨日は町内のラジオ体操が行われている地区の集会所前の路地の風景を紹介しました。そこに建っている木造の倉庫は社農会の倉庫だった建物ですが、今は使用されていません。昨日も書いたように、この場所は倉庫も含めた区画が家畜市場でした。市場が現在の社郵便局、駐車場の場所に移転したあとに、映画館ができました。その映画館がなくなり、あとには住宅や店舗などが建ったのですが、こうして時代とともに風景が変わってきました。今、農会の倉庫がぽつねんと残っていますが、やがてこの倉庫も取り壊され、風景の中から消えていくことでしょう。
 この倉庫の2階に地区の子ども樽神輿が納められ、秋祭りの前には役員が集まって倉庫前で組み立てをしたこと、溝普請や道普請のあと、倉庫の中の畳の部屋で落ち着きをやり、今は亡き先輩からいろいろ教えてもらったことなどが走馬燈のように浮かんできます。しかし、そうした懐かしい過去の記憶も留めておかないかぎり、消滅してしまいます。
 ラジオ体操の子ども達がやがて大人になった頃、この地の風景はどのように変わっているだろうか。このブログに何でもないまちなかの過去の記憶を伝える建物を残しておきたいと思います。
コメント
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