LIFE! (2013米、114分)(THE SECRET LIFE OF WALTER MITTY)
監督:ベン・スティラー、原作:ジェームズ・サーバー
ベン・スティラー、クリスティン・ウィグ、アダム・スコット、キャスリーン・ハーン、シャーリー・マクレーン、ショーン・ペン
これはコメディではあるけれど、ベン・スティラーの関係した映画としては、ヒューマンで真面目な面が強い。経営があやしくなってきているタイム・ライフ社でライフのネガ管理を担当しているウォルター(ベン・スティラー)、最終号の表紙として有名写真家から指定されたネガがなくなってしまい、それを探して世界をといってもグリーンランドからアイスランドという極寒の地をあたふた駆けめぐるというストーリー。彼の妄想と多くはそれに起因するドタバタが現実を非現実をないまぜた画面として作られていく。
それにあまり頼っていないバランス感もある。また画面の変化が、写真のネガを眺めるところに呼応しているのか(?)横に流れていくことが多いのも面白い。
ネガの行方、結末の予想も途中から大よそつくし、シングルマザーの子と仲よくなりさてというのはヒュー・グラントあたりの映画にあったような記憶がある。またまったく違うようでいて「メリーに首ったけ」に通じる感覚もある。
ともあれ後味は悪くない。ただベン・スティラーとしてはもっと何か冒険をしたかったのではないだろうか。
グリーンランドからアイルランドのヘリコプター、ボート、スケートボードの快走などはカメラワークもいい。
共演の配役もいいし皆なかなかの演技で、彼ら彼女らのモチベーションもよかったのだろう。ショーン・ペンのカメラマン、この人こういう風ないい味もだすんだと思った。
なおこの原作は1947年にダニー・ケイ主演で映画化されていて、今回WOWOWでも連続して放映したのだが、こういうように両方見られる状況にあるときはいつも新しい方から見ることにしている。教養主義がいやだというよりも、それが時代に沿った作られ方をする映画には合っていると考えるからだ。前作についてはいずれ。
さてちょっとしたことだが、ある場面の台詞で"Stay Gold"と叫ばれたとき字幕には「永遠に輝け」とあった。ステイゴールドは多少競馬に興味があるひとなら知ってるように、現役時代にはかなり活躍したくせ馬で、その後あのオルフェーブル、ゴールドシップの父として名をはせた。名前の由来を辞書などで調べたのだがいま一つ決定的なものに当たらなかったが、これで納得。
監督:ベン・スティラー、原作:ジェームズ・サーバー
ベン・スティラー、クリスティン・ウィグ、アダム・スコット、キャスリーン・ハーン、シャーリー・マクレーン、ショーン・ペン
これはコメディではあるけれど、ベン・スティラーの関係した映画としては、ヒューマンで真面目な面が強い。経営があやしくなってきているタイム・ライフ社でライフのネガ管理を担当しているウォルター(ベン・スティラー)、最終号の表紙として有名写真家から指定されたネガがなくなってしまい、それを探して世界をといってもグリーンランドからアイスランドという極寒の地をあたふた駆けめぐるというストーリー。彼の妄想と多くはそれに起因するドタバタが現実を非現実をないまぜた画面として作られていく。
それにあまり頼っていないバランス感もある。また画面の変化が、写真のネガを眺めるところに呼応しているのか(?)横に流れていくことが多いのも面白い。
ネガの行方、結末の予想も途中から大よそつくし、シングルマザーの子と仲よくなりさてというのはヒュー・グラントあたりの映画にあったような記憶がある。またまったく違うようでいて「メリーに首ったけ」に通じる感覚もある。
ともあれ後味は悪くない。ただベン・スティラーとしてはもっと何か冒険をしたかったのではないだろうか。
グリーンランドからアイルランドのヘリコプター、ボート、スケートボードの快走などはカメラワークもいい。
共演の配役もいいし皆なかなかの演技で、彼ら彼女らのモチベーションもよかったのだろう。ショーン・ペンのカメラマン、この人こういう風ないい味もだすんだと思った。
なおこの原作は1947年にダニー・ケイ主演で映画化されていて、今回WOWOWでも連続して放映したのだが、こういうように両方見られる状況にあるときはいつも新しい方から見ることにしている。教養主義がいやだというよりも、それが時代に沿った作られ方をする映画には合っていると考えるからだ。前作についてはいずれ。
さてちょっとしたことだが、ある場面の台詞で"Stay Gold"と叫ばれたとき字幕には「永遠に輝け」とあった。ステイゴールドは多少競馬に興味があるひとなら知ってるように、現役時代にはかなり活躍したくせ馬で、その後あのオルフェーブル、ゴールドシップの父として名をはせた。名前の由来を辞書などで調べたのだがいま一つ決定的なものに当たらなかったが、これで納得。