メドレー日記 Ⅱ

by 笠羽晴夫 映画、音楽、美術、本などの個人メドレーです

国立映画アーカイブ

2018-02-08 10:25:43 | 映画
国立映画アーカイブが開設される。
2018年2月7日(水)の日本経済新聞によれば、独立行政法人国立美術館は、東京国立近代美術館フィルムセンターを同美術館から独立させ、同法人の6番目の国立美術館「国立フィルムアーカイブ」として4月1日に開設すると発表した。
 
1952年に上記美術館内にフィルム・ライブラリーとして発足し、69年にフィルムセンターとなり、86年には相模原市に保存庫を開設するなど、着々と進展きたが、今回ようやく独立した機関として発足した。これは、国内外の認知、活動の徹底化、進展を考えれば、喜ばしい。
 
そして館長には同センター前主幹の岡島尚志氏が就任する。私もフィルムセンターの活動を近くで見ていた時期があり、氏を多少は知るところがあったが、まことに適任と考える。
 
新しい期間の名称に「アーカイブ」が入っているのは、氏が強調していたように収集対象は日本で製作されたもの「すべて」であることから当然のことである。また氏は、対象はあくまでフィルムそのものであり、デジタル技術の適用はアーカイブとその活用を補完するものと言っておられたが、慎重でありながらもデジタル技術のリサーチと実験的な試みには積極的だったと記憶している。
 
アーカイブの発足を喜び、その進展を期待しよう。

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