正月休みにクリントイーストウッド監督主演の「グラントリノ」をDVDで見ました。
地味な映画ですが色々考えさせられました。

何の知識も無く見たので当初は「グラントリノ」が何の事か判りませんでした。
現代劇だとすれば主演の「ウォルト・コワルスキー」が何歳なら妥当なのか考えました。
それと舞台は何処なのかとても気になりました。
DVDの日本語版を見ていましたので英語では聞き取りできたのかも知れません。

映画の展開に従って判ってくるのですがそもそも偏屈な「コワルスキー」は愛する妻に先立たれてがっくり。葬式に来た息子夫婦は財産狙い、へそにピアスした孫娘は物置の「車」を狙っているようで彼の怒りを増幅します。
車庫には50種類もの工具が整然と並べられ車はフォード社の「グラントリノ」という型式で72年頃の名車らしいのです。しかも完璧に整備の行き届いているビンテー物です。彼はそのハンドル周りの設計にも関わった事があると言ってましたからフォード社の技術者か組立工だったようです。
又中西部のこの辺りと言ってましたが嘗て(白人の)住宅街であった所に黒人やアジア人が入り込んでいて気に入らないようです。同様にフォード製に代わってトヨタ社に息子が乗っているのも癪の種のようです。
後一つ彼は朝鮮戦争に従軍して小隊が全滅した時のただ1人の生き残りです。その事で彼だけが生き残り勲章を貰った事が今でも彼の心の傷のようです。
その戦争ですが53年戦争停戦09年まで56年ですから20歳で復員して76歳22歳なら74歳位ですから物語中で「息を切らせながら若者をぶん殴る」シーンも納得いきます。80歳では無理ですよね。

さて孤独で偏屈さをましたコワルスキーを地区の教会の神父が心配してやってきますが相手にしません。
そして隣にモン族の一家が引越ししてきます。モン族はベトナム戦争当時米軍に協力した為、ベトナム統一後新政権が成立してから米国に集団移民したグループです。最初は4万人と言われましたが今では20万人もの数に達しています。
既に若者の中には「モン族だけの不良グループ」を構成しているのも居ます。
隣家のモン族一家の若い娘は自立して米国社会に溶け込んでいきますが弟のタオは人生の目的がつかめません。まあ一種の引きこもりですね。

そんなタオがいとこの不良グループに誘われ「コワルスキーのグラントリノ」を盗み出す事に失敗した事が契機でタオとそしてタオ一族との交流が始まります。
いやいや誘われたホームパーティでモン族占い師にコワルスキーの人相を見せ
「過去に過ちを犯して 自分を許すことができない
人生に幸せがなく 心の安らぎもない」
と語らせました。 当たり! 大当たりです!

いつかタオの自力に力を貸すコワルスキーですが「せきの合間に喀血」する事に気がつきます。
どうやら「検診の結果は肺がんの様です」
頼みにしたい家族は「彼を受け付けません」
コワルスキーの小さな親切がきっかけで始まるタオとタオの姉に加えられる「不良グループ」による暴力とレイプ。
コワルスキーとタオの怒りは「相手を皆殺しにする」ほど燃え上がります。

そこで浜爺はマカロニウエスタンほどでなくてもダーテーハリー並みの銃砲乱射があると思ったのです。

結末は意外でした。
こんな人生の結末のつけ方もあるのですね。
ラストシーンで「グラントリノ」が水辺を走っていました。
映画の舞台はミシガン州のデトロイトだそうで背景はエリー湖なんでしょう。
蛇足ですが「髪をかるだけなら10ドル」とは日本の1000円カット点と変わりないのですがエンジンの修理に3千ドル吹っかけられたとの会話がありましたから生活費は波がありそうです。景色が良くても近くに自動小銃を持った不良連中が居たり娘が迷い込むとレイプされる様な地区が有るのは怖いですよ。
団結しないと住みにくそうな地域に思えました。
地味な映画ですが色々考えさせられました。

何の知識も無く見たので当初は「グラントリノ」が何の事か判りませんでした。
現代劇だとすれば主演の「ウォルト・コワルスキー」が何歳なら妥当なのか考えました。
それと舞台は何処なのかとても気になりました。
DVDの日本語版を見ていましたので英語では聞き取りできたのかも知れません。

映画の展開に従って判ってくるのですがそもそも偏屈な「コワルスキー」は愛する妻に先立たれてがっくり。葬式に来た息子夫婦は財産狙い、へそにピアスした孫娘は物置の「車」を狙っているようで彼の怒りを増幅します。
車庫には50種類もの工具が整然と並べられ車はフォード社の「グラントリノ」という型式で72年頃の名車らしいのです。しかも完璧に整備の行き届いているビンテー物です。彼はそのハンドル周りの設計にも関わった事があると言ってましたからフォード社の技術者か組立工だったようです。
又中西部のこの辺りと言ってましたが嘗て(白人の)住宅街であった所に黒人やアジア人が入り込んでいて気に入らないようです。同様にフォード製に代わってトヨタ社に息子が乗っているのも癪の種のようです。
後一つ彼は朝鮮戦争に従軍して小隊が全滅した時のただ1人の生き残りです。その事で彼だけが生き残り勲章を貰った事が今でも彼の心の傷のようです。
その戦争ですが53年戦争停戦09年まで56年ですから20歳で復員して76歳22歳なら74歳位ですから物語中で「息を切らせながら若者をぶん殴る」シーンも納得いきます。80歳では無理ですよね。

さて孤独で偏屈さをましたコワルスキーを地区の教会の神父が心配してやってきますが相手にしません。
そして隣にモン族の一家が引越ししてきます。モン族はベトナム戦争当時米軍に協力した為、ベトナム統一後新政権が成立してから米国に集団移民したグループです。最初は4万人と言われましたが今では20万人もの数に達しています。
既に若者の中には「モン族だけの不良グループ」を構成しているのも居ます。
隣家のモン族一家の若い娘は自立して米国社会に溶け込んでいきますが弟のタオは人生の目的がつかめません。まあ一種の引きこもりですね。

そんなタオがいとこの不良グループに誘われ「コワルスキーのグラントリノ」を盗み出す事に失敗した事が契機でタオとそしてタオ一族との交流が始まります。
いやいや誘われたホームパーティでモン族占い師にコワルスキーの人相を見せ
「過去に過ちを犯して 自分を許すことができない
人生に幸せがなく 心の安らぎもない」
と語らせました。 当たり! 大当たりです!

いつかタオの自力に力を貸すコワルスキーですが「せきの合間に喀血」する事に気がつきます。
どうやら「検診の結果は肺がんの様です」
頼みにしたい家族は「彼を受け付けません」
コワルスキーの小さな親切がきっかけで始まるタオとタオの姉に加えられる「不良グループ」による暴力とレイプ。
コワルスキーとタオの怒りは「相手を皆殺しにする」ほど燃え上がります。

そこで浜爺はマカロニウエスタンほどでなくてもダーテーハリー並みの銃砲乱射があると思ったのです。

結末は意外でした。
こんな人生の結末のつけ方もあるのですね。
ラストシーンで「グラントリノ」が水辺を走っていました。
映画の舞台はミシガン州のデトロイトだそうで背景はエリー湖なんでしょう。
蛇足ですが「髪をかるだけなら10ドル」とは日本の1000円カット点と変わりないのですがエンジンの修理に3千ドル吹っかけられたとの会話がありましたから生活費は波がありそうです。景色が良くても近くに自動小銃を持った不良連中が居たり娘が迷い込むとレイプされる様な地区が有るのは怖いですよ。
団結しないと住みにくそうな地域に思えました。

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