
愛媛県大瀬村(現内子町)生まれ。東京大仏文科在学中に作家デビューし、1958年に「飼育」で芥川賞を受賞した。戦後民主主義世代の文学の旗手となり、右翼少年の内面を描いた「セヴンティーン」や「性的人間」などで注目された。
知的障害を抱えた長男光さんの誕生が転機となり、64年に「個人的な体験」を発表。実人生を基にした小説で、後の「新しい人よ眼ざめよ」などに連なる作品群の基点になった。
広島の被爆者らを取材し、65年にノンフィクション「ヒロシマ・ノート」を刊行。その後も「沖縄ノート」などを発表し、戦後日本が抱える問題に正面から向き合った。
67年、故郷の森を舞台に人間の再生を描いた「万延元年のフットボール」で谷崎潤一郎賞を受賞。「同時代ゲーム」でも豊かな想像力を用い、四国の村の歴史を神話化した独自の世界観を築いた。
94年、ノーベル文学賞を受賞。日本人作家では68年の川端康成以来の快挙となった。川端のスピーチ「美しい日本の私」と対比させた「あいまいな日本の私」と題して講演し、平和への切実な思いを語った。
「燃えあがる緑の木」「取り替え子(チェンジリング)」など、その後も創作意欲は衰えなかった。大江健三郎賞(2006~14年)などを通し、若手作家の活躍も後押しした。
行動派の文化人として政治的な発言を続け、04年に護憲団体「九条の会」を結成。東日本大震災後には脱原発運動にも携わった。
【ニューヨーク=小林泰裕】24日のニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価(30種)の終値は、ここをクリック⇒前日比336・99ドル安の3万2816・92ドルだった。
今朝早朝閉まったNY株はダウ平均は336ドル安、ナスダック総合は195ポイント安と共に値を下げました。ダウ平均の値下げ幅は一時500ドルを超え、昨年12月以来、約2か月ぶりの安値となった。24日に発表された米国の個人消費に関する物価指数の上昇率が市場予想を上回った事が値下がりの元の様です。昨日は「景気の後退懸念が薄れ値上げ」一転今日は「金融引き締めの強化」と株価の上下の理由を分析するより、値が上がれば「景気後退感の薄れ」値が上がれば「景気後退を懸念」と結果を見てコメントしているに過ぎない気がします。今年に入りNY株は一進一退です。

