王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

18日 ウクライナ軍、ロシアで二つ目の橋を破壊 ザポリッジャ原発の近くでも爆撃

2024-08-20 07:07:05 | ウクライナ関連
18日のBBCの報道ですが他にもロイターや日本のマスコミが外電をもとに報じていますから表題のクルスク州で目撃されたセイム川に掛る橋が爆撃されたのは間違いないようです。
【ウクライナは18日、越境攻撃を続けるロシア西部クルスク州で、セイム川に架かる二つ目の戦略的に重要な橋を破壊したと発表した。橋の破壊はこの1週間で2件目となる】
ロシア領内クルスク州セイム川には「軍事アナリストらは先に、この地域でロシアが部隊への補給に使っている橋が3カ所あり、そのうちの二つが破壊されたか深刻な損傷を受けていると指摘していた」そうで、ゼレンスキー大統領がここで緩衝地帯を作るのか残る1本の橋を侵攻様に残しているのかはもう少しロシアの反撃を見ないといけません。
一方、ウクライナ領内ではロシア占領下のウクライナにあるザポリッジャ原子力発電所が爆撃を受けた」とIAEAが懸念を表明との記事もあります。
目下のところ、通常兵器でぎりぎりの戦いをしているのが分かります。

写真:セイム川にかかっている爆撃された2件目の橋

BBCニュース:
ウクライナは18日、越境攻撃を続けるロシア西部クルスク州で、セイム川に架かる二つ目の戦略的に重要な橋を破壊したと発表した。橋の破壊はこの1週間で2件目となる。
ウクライナ軍はこの日、橋に攻撃を仕掛ける様子をとらえた空撮映像を公開した。同州の町ズヴァンノイエの近くでセイム川にかかっている橋だとされる。
ウクライナ空軍のミコラ・オレシュク司令官はソーシャルメディアで、「橋がまた一つ減った」と述べた。
ウクライナの越境攻撃は2週目に突入している。ウクライナがロシア領内にここまで深く侵入したのは、2022年2月にロシアがウクライナへの全面侵攻を開始して以降で初めて。
オレシュク司令官は、「ウクライナ空軍の航空部隊は精密な空爆により、敵の補給能力を奪い続け、敵対行為の経過に大きな影響を与えている」と付け加えた。
公表された映像では、橋で大きな煙が上がっているのが見え、橋の一部が破壊されているのもわかる。攻撃がいつ行われたのかは明らかにされていない。
ウクライナ軍は16日にも、クルスク州の町グルシュコヴォの近くで、セイム川にかかる別の橋を破壊した。
この橋は、ロシア部隊への補給に使われていた。
ロイター通信によると、軍事アナリストらは先に、この地域でロシアが部隊への補給に使っている橋が3カ所あり、そのうちの二つが破壊されたか深刻な損傷を受けていると指摘していた。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は17日、ウクライナ部隊がクルスク州での足場を固め、さらにロシアの奥へと展開していると述べた。
18日夜の演説で大統領は、「クルスク州での我々の作戦は、ロシア軍とロシア国家、その防衛産業と経済に依然として損失を与えている」と述べた。
また、「これはウクライナの防衛以上のものだ」とも述べ、その目的は「ロシアの潜在的戦力を可能な限り破壊し、最大限の反撃行動を行う」ことだと語った。
これには「侵略者の領土に緩衝地帯を作る」ことも含まれ、ウクライナへのロシアのさらなる攻撃を防ぐ努力だと付け加えた。
大統領顧問のミハイロ・ポドリャク氏は、ウクライナはロシアを占領する気はなく、ロシアを説得して交渉に入りたいのだと強調した。
一方、ロシア政府派この侵攻を大規模な挑発行為と呼び、「相応の対応」で報復すると宣言した。
ウクライナがさらにロシア西部の領土に侵入する中、ロシア軍も同様にウクライナ東部で勢力を伸ばしており、ここ数週間、村落の領有権を次々と主張している。
ザポリッジャ原発近くで爆撃、IAEAが懸念表明
こうしたなか、国連の原子力監視機関のトップが、ロシア占領下のウクライナにあるザポリッジャ原子力発電所の安全性が悪化していると警告した。
国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長は、引き続き「極めて懸念している」と述べ、原発を守るために「全当事者による最大限の自制」を求めた。
IAEAによると、爆撃の影響は施設のすぐ外側の道路におよんだという。この道路は、原発の維持に不可欠な散水池に近く、唯一残っている高圧線から約100メートルしか離れていない。
同原発は戦争初期にロシア軍に占領され、度重なる攻撃を受けてきた。
ウクライナとモスクワの両政府は先週、原発の冷却塔の一つで火災が発生した後、互いに非難の応酬を行った。
(引用終わり)
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17日 ウクライナ軍の越境攻撃で「プーチン氏はジレンマに直面」“戦略的に重要”橋破壊も

2024-08-18 10:05:38 | ウクライナ関連
ウクライナ軍がロシア領に侵攻しざっと10日経ちました。
外紙が「クルスク州セイム川にかかる橋を爆破」と報じ、ロシア側がイタリアのマスコミがロシア領に不法侵入と警告を発したり、CNNの記者がウクライナ軍に密着しながらクルスクの先頭の様子を映像付きで報じている事実も報じられています。ロシア政権にとっては「悩ましい事実」なのでしょね。
久しぶりにこの間の事情に防衛省防衛研究所 兵頭慎治氏がコメントしています。
【「ウクライナ軍による現在の軍事制圧地域を維持・確立しようという狙いがある。(破壊した)橋を越えて軍事制圧することは、現時点ではウクライナ側は想定していないのではないかと考えられる」
「現在、プーチン大統領は、戦力の配分をどうバランスを保つのか、ジレンマに直面していると思う。(ウクライナ)東部などの前線をとるのか、あるいはロシア国内の国境防衛を優先するのか、難しい決断を迫られていると思う」】
戦術核を使わず、現有勢力で戦うなら、ロシア領にウクライナ軍の占領地を確保できればウクライナ側に政略も含め有利、ロシアがロシア領を取り返すか、ウクライナ東部を確保すればロシアが有利となりますがはてどうなるでしょう? ウクライナも綱渡りですね!

写真:破壊されたクルスク州の橋

テレ朝News:
ロシア領内に越境攻撃を続けるウクライナ軍は日本時間17日、ロシア軍の補給路であるクルスク州の橋を爆破する映像を公開しました。専門家は、プーチン大統領はジレンマに直面していると指摘します。(8月17日OA「サタデーステーション」)

■補給路の橋を破壊

ウクライナ軍が日本時間17日に公開した映像。ロシア西部クルスク州の橋が爆発。煙が消えると、橋は寸断されていました。

ウクライナ軍による、ロシアへの越境攻撃が始まってから11日。今回、ウクライナ軍が破壊した橋は、すでに制圧している地域からおよそ10キロ離れた場所にあり、ロシア軍が補給路として使っていたといいます。橋を破壊した狙いについて、専門家は…

防衛省防衛研究所 兵頭慎治氏
「ウクライナ軍による現在の軍事制圧地域を維持・確立しようという狙いがある。(破壊した)橋を越えて軍事制圧することは、現時点ではウクライナ側は想定していないのではないかと考えられる」

■“制圧の町”では「激戦の爪痕」

ウクライナメディアの記者(14日 ロシア・クルスク州スジャ)
「まさに歴史的な瞬間を迎えています。ロシア国旗が地面に落ちる瞬間です」

ウクライナ軍がロシア国内で制圧した町の様子も明らかになってきました。

CNN特派員(16日公開 ロシア・クルスク州)
「激戦の痕跡が残されています。ロシア国内でウクライナ軍が進軍するのは信じられない光景です」

地下シェルターには、ロシア人住民たちの姿もありました。今回の越境攻撃について、ウクライナのゼレンスキー大統領は…

ウクライナ ゼレンスキー大統領(16日公開の動画)
「ウクライナのための“交換資金”を蓄えているのです」

防衛省防衛研究所の兵頭慎治氏によると、この“交換資金”とは、「捕虜」や「制圧した土地」のことを指している可能性があると言います。

■プーチン氏 ジレンマ直面か

ロシア領内に外国の正規軍が地上侵攻したのは、第2次世界大戦以来、初めて。ロシアのプーチン大統領からは、いら立ちが垣間見える場面もありました。

(12日に行われた会議でのやりとり)
ロシア・クルスク州知事代行
「(クルスク州の)前線の幅は40キロで…」
ロシア・プーチン大統領
「そのことは軍が報告してくれるでしょう。あなたが報告すべきは、住民の支援や経済状況についてです』

プーチン政権に対するロシア国民の信頼が低下しているという、ロシアの「世論調査財団」による調査結果も出ています。

防衛省防衛研究所 兵頭慎治氏
「現在、プーチン大統領は、戦力の配分をどうバランスを保つのか、ジレンマに直面していると思う。(ウクライナ)東部などの前線をとるのか、あるいはロシア国内の国境防衛を優先するのか、難しい決断を迫られていると思う」
(引用終わり)


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15日 ウクライナ軍がスジャ制圧、ロシアが侵攻するポクロウシク戦線では料理人も戦闘に

2024-08-17 09:44:33 | ウクライナ関連
スジャは別紙の情報ではロシア軍の要衝だそうです。
素人が地図を見ても、ウクライナ軍はその西北側のクルスク州からロシア領に侵入と有りましたから、ざっと10日の戦闘をクルスク州内で持続し、その後背地に当たるスジャの要衝を確保して背後からの逆襲を防ぎ、自軍の補給路を確保したように見えます。
もともと、ロシア領侵入に反対していた方面司令官を交代して「予備兵力にして精鋭部隊」を使ったようですから、ウクライナ領の輸送拠点とする「東部ドネツク州ポクロウシク当局は15日、露軍が東方約10キロ・メートル地点まで迫っている」のも承知の上と思わないといけません。
通常兵器を使っての攻防は5分と5分の様に見えます。
プーチン大統領が「追い出せ」と命じた割には反撃が有効でない為、政治的にはウクライナ側に効果が出ているようです。
この記事にもありますが、これまでに1150キロ㎡を占領と有るので東京23区と東京都の面積をググってみました。
東京23区 619キロ㎡ 東京都 2120キロ㎡ と有りますから、東京都のざっと半分ほどはウクライナ側の発表によれば占領したことになります。これはプーチン大統領からみれば「面目丸潰れ」でしょうかね!
それは兎も角、通常戦力で巻き返しを図れた側が勝ちになりそうですが、どうなるか気になります。

写真:スジャ周辺の地図

読売新聞オンライン:
ウクライナ軍がロシア西部クルスク州で続ける越境攻撃で、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は15日、同州国境の町スジャについて「露軍からの解放が完了した」と述べ、完全制圧したと発表した。
 ウクライナ軍はスジャ周辺を露軍が入れない「緩衝地帯」とすることで、ウクライナ国内へのスジャ経由の攻撃を防ぎたい考えだ。イーホル・クリメンコ内相は14日、越境攻撃について「日常的な敵の砲撃から我々の国境を守るための一歩だ」とSNSで強調した。
 オレクサンドル・シルスキー総司令官は15日、ウクライナ軍がこれまでに82集落、1150平方キロ・メートルを制圧し、スジャに軍政事務所を開設したと明らかにした。支配地域の治安維持や住民への支援物資配布などを行う。ウクライナ政府によると、露軍が住民を支援せずに撤退したため、食料や飲料水、医薬品などが不足しているという。
 一方、ロシアはウクライナ東部の侵攻を優先しているようだ。英字ニュースサイト「キーウ・インディペンデント」によると、ウクライナが輸送拠点とする東部ドネツク州ポクロウシク当局は15日、露軍が東方約10キロ・メートル地点まで迫っているとして、直ちに避難するよう住民に勧告した。
 米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、ポクロウシク方面ではウクライナ軍の兵士が不足し、軍の整備士や料理人が 塹壕(ざんごう) に入って戦闘に加わっている。部隊の交代も長期間行われていないという。越境攻撃に戦力を割いたため、予備兵力が足りなくなったとみられる。
(引用終わり)
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13日  ウクライナ軍 ロシアへの越境攻撃で「クルスク州の74の集落を制圧」

2024-08-14 09:01:46 | ウクライナ関連
ここ数日ウクライナ軍がロシ西南部クルスク州の一角に侵入して、占領地を増やしていると報じられていました。別紙では占領地は東京との半分ほどと有ります。キーフ南西200キロの「ドネツク州要衝ポクロフスクやスラビャンスへロシア軍が損害を返りみず攻勢をかけている最中に、精鋭部隊をロシア領内に向けるとは何たることか?」との批判が軍事上の疑問です。
それをこの記事によれば:
【ウクライナ軍トップのシルスキー総司令官は13日、ロシアへの越境攻撃によって74の集落を制圧したと、ゼレンスキー大統領に報告しました。
こうした戦況を受け、ゼレンスキー大統領はビデオメッセージで、ウクライナがロシアのクルスク州への越境攻撃を進める中で、「主導権を握れると再び証明した」と強調しました】とあります。軍部首脳政治首脳が承知でやった事に違いありません!
そうすると「ゼレンスキー大統領は軍事上の利点よりより大きな政治上の利点を考えあえてリスクを冒した」と思えます。
【ここ数か月のNATO加盟国の首脳の政権交代、あるいは政治的影響力の低下などを考え、将来的な停戦案を考えた時、ドネツク州はじめへルソン州やクリミヤ半島の所属を交渉する際にロシア領を占領しておけば”両軍が占領した地区で停戦”となればウクライナの面子は立ちます。ロシアの占領地とウクライナの占領地の交換交渉もあり得ます。軍事的配慮より政治的配慮をしたのでないか? と素人考えですが思いました】。
さらなるウクライナ軍の攻勢を避けるため、プーチン大統領が戦術核を使えば”政治的にプーチン大統領の負け”、この間にドネツク州の要衝がロシア軍に攻略されればゼレンスキー大統領の負け」になりそうです。
さて素人の見立てはどうなりますかね?

写真:ビデオメッセージ 中のゼレンスキー大統領

TBS NEWS DIG:
ロシアへの越境攻撃を行っているウクライナ軍は、ロシア西部クルスク州の74の集落を制圧したと明らかにしました。
ウクライナ軍トップのシルスキー総司令官は13日、ロシアへの越境攻撃によって74の集落を制圧したと、ゼレンスキー大統領に報告しました。
こうした戦況を受け、ゼレンスキー大統領はビデオメッセージで、ウクライナがロシアのクルスク州への越境攻撃を進める中で、「主導権を握れると再び証明した」と強調しました。
また、外務省報道官は「ロシアと違って、ウクライナは他人の財産を必要としていない」としたうえで、「クルスク州の領土に関心はない」と述べました。そして、クルスク州にロシア軍を引き付けることで、「ロシアが追加の部隊を(ウクライナ東部の)ドネツク州に投入することを防いでいる」と主張しています。
(引用終わり)


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2日 ウクライナ、政府転覆を阻止 活動家ら、議会占拠を計画

2024-07-03 09:00:34 | ウクライナ関連
【【キーウ共同】ウクライナの情報機関と検察は2日までに、活動家らによる政府転覆計画を阻止したと発表した。欧米メディアが報じた。6月30日にキーウで暴動を起こしたり、議会議事堂を占拠したりすることを計画していた。政府転覆を画策した疑いで4人を特定し、うち2人を拘束した。活動家らとロシアとの関係は不明だという】共同通信が報じています。
しかし、政府転覆ほどの騒ぎのわりに情報の出どころも証拠の映像なども一切なく何だか怪しげですね? そして特定したのが4人で逮捕が2人とは少ない気がします。
もし本当なら、未然に防いだのでボヤのうち消せたのですかね??
よく分かりません。

写真:
首都キーウの独立広場付近で、風にたなびくウクライナ国旗=2022年(共同)


共同通信:
【キーウ共同】ウクライナの情報機関と検察は2日までに、活動家らによる政府転覆計画を阻止したと発表した。欧米メディアが報じた。6月30日にキーウで暴動を起こしたり、議会議事堂を占拠したりすることを計画していた。政府転覆を画策した疑いで4人を特定し、うち2人を拘束した。活動家らとロシアとの関係は不明だという。
 情報機関によると、集会を開き、多くの人を集めようとしていた。武器や弾薬、携帯電話などを押収したという。
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