【天皇、皇后両陛下は7日、太平洋戦争末期の激戦地、硫黄島(東京都小笠原村)を初めて訪ね、戦没者の慰霊碑などで拝礼された。宮内庁は戦後80年の今年、両陛下が各地で戦争の犠牲者を追悼することを調整しており、硫黄島が最初の訪問先となった。
両陛下は羽田空港から政府専用機で海上自衛隊硫黄島航空基地に到着。小池百合子都知事や渋谷正昭村長、斎藤聡海上幕僚長らから島の概要説明を聞いた】と毎日が報じました。
さらに、その後:
【旧日本兵の戦没者2万1900人を追悼する国の「硫黄島戦没者の碑」(天山慰霊碑)、かつて島民墓地があった場所に小笠原村が整備した「硫黄島島民平和祈念墓地公園」、日米双方の戦没者を慰霊する都の「鎮魂の丘」の順に足を運んで拝礼した。天山慰霊碑と鎮魂の丘では厳しい暑さの中で亡くなった兵士たちを悼み、献水した】と報じられました。
『硫黄島は戦後50年の前年の1994年2月に上皇ご夫妻(当時は天皇、皇后両陛下)が慰霊のために訪ねている』と追記されています。
両陛下の戦没者に対する慰霊の拝礼が届いた事を願っておきます。
戰局最後ノ關頭ニ直面セリ敵來攻以來麾下將兵ノ敢闘ハ眞ニ鬼神ヲ哭シムルモノアリ特ニ想像ヲ越エタル物量的優勢ヲ以テスル陸海空ヨリノ攻撃ニ對シ宛然徒手空拳ヲ以テ克ク健闘ヲ續ケタルハ小職自ラ聊カ悦ビトスル所ナリ
然レドモ飽クナキ敵ノ猛攻ニ相次デ斃レ爲ニ御期待ニ反シ此ノ要地ヲ敵手ニ委ヌル外ナキニ至リシハ小職ノ誠ニ恐懼ニ堪ヘザル所ニシテ幾重ニモ御詫申上グ
今ヤ彈丸盡キ水涸レ全員反撃シ最後ノ敢闘ヲ行ハントスルニ方リ熟々皇恩ヲ思ヒ粉骨碎身モ亦悔イズ
特ニ本島ヲ奪還セザル限リ皇土永遠ニ安カラザルニ思ヒ至リ縱ヒ魂魄トナルモ誓ツテ皇軍ノ捲土重來ノ魁タランコトヲ期ス
茲ニ最後ノ關頭ニ立チ重ネテ衷情ヲ披歴スルト共ニ只管皇國ノ必勝ト安泰トヲ祈念シツツ永ヘニ御別レ申上グ
尚父島母島等ニ就テハ同地麾下將兵如何ナル敵ノ攻撃ヲモ斷乎破摧シ得ルヲ確信スルモ何卒宜シク御願申上グ
終リニ左記駄作御笑覧ニ供ス何卒玉斧ヲ乞フ
國の爲重きつとめを果し得で 矢彈盡き果て散るぞ悲しき
仇討たで野邊には朽ちじ吾は又 七度生れて矛を執らむぞ
醜草の島に蔓るその時の 皇國の行手一途に思ふ
写真:硫黄島の「鎮魂の丘」で献花される天皇、皇后両陛下=東京都小笠原村で2025年4月7日午後4時5分(代表撮影)
毎日新聞:
天皇、皇后両陛下は7日、太平洋戦争末期の激戦地、硫黄島(東京都小笠原村)を初めて訪ね、戦没者の慰霊碑などで拝礼された。宮内庁は戦後80年の今年、両陛下が各地で戦争の犠牲者を追悼することを調整しており、硫黄島が最初の訪問先となった。
両陛下は羽田空港から政府専用機で海上自衛隊硫黄島航空基地に到着。小池百合子都知事や渋谷正昭村長、斎藤聡海上幕僚長らから島の概要説明を聞いた。
その後、
旧日本兵の戦没者2万1900人を追悼する国の「硫黄島戦没者の碑」(天山慰霊碑)、かつて島民墓地があった場所に小笠原村が整備した「硫黄島島民平和祈念墓地公園」、日米双方の戦没者を慰霊する都の「鎮魂の丘」の順に足を運んで拝礼した。天山慰霊碑と鎮魂の丘では厳しい暑さの中で亡くなった兵士たちを悼み、献水した。鎮魂の丘の近くには旧日本軍の戦闘指揮所が置かれた「粟津壕(ごう)」が残っており、両陛下は出入り口付近で壕の説明を受けた。
硫黄島は戦後50年の前年の1994年2月に上皇ご夫妻(当時は天皇、皇后両陛下)が慰霊のために訪ねている。両陛下は今年、広島と長崎、沖縄でも戦争の犠牲者を追悼し平和を願う予定で、準備が進められている。【高島博之】
(引用終わり)