セツブンソウ(節分草)
<学名:Eranthis pinnatifida Maxim.>
キンポウゲ科 セツブンソウ属 多年草
撮影日 2020.2.23: 埼玉県
関東地方以西に分布し、石灰岩地帯を好み落葉樹林内の斜面などに
群生していることが多い多年草。
高さ10cm、地下に球形の球根(塊茎)があり、茎頂に1個、
直径2cmの白い花を咲かせる。
花後、根生葉を出します。
.
根生葉は5角形で3全裂し、幅3~5cm、側小片は
さらに2深裂して、各小片は羽状に細裂する。
花期は2-3月で、1本の花茎を出し細かく切れ込んだ総苞片
(花序全体を包む葉の変形したもの)を開き、
その先に可憐な白い花を1輪咲かせます。
総苞葉は花茎の先端につき、無柄でふぞろいに深裂し、裂片は線形。
花は茎頂に1個つき径約2cm、花柄は長さ1cm前後、
花びらに見える部分は萼で通常5枚あります。
本来の花びらは退化して、
先端が2又に分かれた黄色い蜜腺(甘い蜜を出す器官)になっており、
雄しべを囲むようにつきます。
黄色い花弁が小さくなり蜜線に変化したものが、
蕊と共に中央に固まっている。
雄しべの先端に付いている花粉が入った葯は鮮やかな紫色。
面白い造りの花です。
可憐な花は人気が高く、現在は、乱獲や自生地の
環境破壊によって希少植物になっている。
環境省レッドリストでは 準 絶 滅 危 惧 (NT)に指定されている。
準絶滅危惧(現時点の絶滅危険度は小さいが、生育条件の
変化によっては絶滅危惧に移行する可能性のある種)
名前は、早春に芽を出し、節分の頃に花を咲かせることから
つきました。が、ここでの盛りの時期は2月末~3月頭ぐらいです。
⇒ https://ameblo.jp/hanano500/entry-12578741097.html