物臭狸の『花日記』

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ハクサンフウロ   ~季節外れの花便り その⑩~

2017-12-12 06:00:00 | フウロソウ科
ハクサンフウロ(白山風露)
<学名:Geranium yesoense Franch. et Sav.
          var. nipponicum Nakai>
フウロソウ科 フウロソウ属 多年草




東北地方~中部地方(伊吹山まで)の亜高山や高山の
湿った草地、高山の雪渓周辺の草地に生える。

撮影日 2017.07.31: 群馬県
高さは30-80cm程度。変異が大きい。


花期は7~8月。花色はピンク色だが、花によって
薄いものから濃いものまであり、濃淡に差がある。




花弁は5枚。

咲いたばかりの時には雌しべの柱頭は開かず、
雄しべが花粉を出している。
その後、葯が脱落して雌しべの柱頭が開いてくる。
雄性先熟です。


エゾフウロやイブキフウロと変種の関係にある。
顎片には伏した毛がある程度で毛が目立たない点や
花弁の形などで区別されるが、中間形もあって区別が
難しい場合がある。



名の由来

風露(ふうろ)とは、夏の朝に、朝霧が露になり、
花について風に揺れる様子をたとえたもので、
風露草になった。
白山に個体数が多いことから、ハクサンの名になった。









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