物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

カタクリ

2015-04-01 10:31:25 | ユリ科

一秋の地元近く『小串カタクリの里』に行ってきました。

撮影日 2015.03.29: 群馬県
たくさん咲いていました。


カタクリ(片栗)<学名:Erythronium japonicum Decne.>
ユリ科 カタクリ属 多年草
(「スプリング・エフェメラル」(春の妖精)といわれる)



日本では北海道、本州、四国、九州の平地から山地の落葉広葉樹林の林床に
広く分布し、群生していることが多い。
主に中部地方以北に多く分布し、四国と九州では少ないそうです。


通常2枚の葉があり、幅2.5-6.5 cm程の長楕円形の葉には通常、暗紫色の
模様がある。


早春(花期は3-4月)10 cm程の花茎を伸ばし、薄紫色の花を先端に一つ
下向きに咲かせる。

 






花被片と雄蕊は6個。雄蕊は長短3本ずつあり、長い雄蕊の葯は短いものより
外側にあり、先に成熟して裂開する。葯は暗紫色。
雌蕊の花柱はわずかに3裂する。




日中花に陽が当たると、花被片が開き反り返る。日差しがない日は終日花が閉じたままとなる。


種子にはアリが好むエライオソームという物質が付いており、アリによって
生育地を広げている。
(スミレと同じですね。)



発芽から開花までには7-8年を要し、原則として鱗茎は分球することはない。
通常栄養繁殖は行わない。
(カタクリは両性花で自家不和合性であり、自家受粉による種子の形成はほとんど行われない)