今回は スミレの調べ方 同定の仕方 についての記事です。
(というほど大げさなものではないですが。)
(というほど大げさなものではないですが。)
よく伺うブログ 『楽のデジカメ散歩』 に菫の花が出ていましたので、
ちょっとお借りしてそのスミレが何スミレかを調べてみたいと思います。
(樂さんに画像使用の許可はいただいています。)
このスミレです。
鎌倉のお寺で咲いていたそうです。
葉は写っていないので花だけの情報から調べます。
ちょっとお借りしてそのスミレが何スミレかを調べてみたいと思います。
(樂さんに画像使用の許可はいただいています。)
このスミレです。
鎌倉のお寺で咲いていたそうです。
葉は写っていないので花だけの情報から調べます。
写真から得られる情報は
①花形・花色 各花弁で紫色で紫条(※1)が目立つ。
②側弁(※2) 無毛。
③花柄 無毛のように見えます。(がくも)
④距 (※3) 紫色で短くはなくさほど細くも長くもない。
⑤がく歯(※4) 付属体(※4)はかなり尖っていて長い
などです。
※1 紫条:花弁に入っている紫色のすじ
※2 側弁:スミレの花弁の中で左右の2枚
※3 距:下の花弁(唇弁)で花の後ろに突き出した袋状の部分
※4 がく歯:がくの上についている付属体の切れ込み
(花の構造については こちら の記事で)
②側弁(※2) 無毛。
③花柄 無毛のように見えます。(がくも)
④距 (※3) 紫色で短くはなくさほど細くも長くもない。
⑤がく歯(※4) 付属体(※4)はかなり尖っていて長い
などです。
※1 紫条:花弁に入っている紫色のすじ
※2 側弁:スミレの花弁の中で左右の2枚
※3 距:下の花弁(唇弁)で花の後ろに突き出した袋状の部分
※4 がく歯:がくの上についている付属体の切れ込み
(花の構造については こちら の記事で)
画像に記入すると
鎌倉という地名から地域性の有るスミレについて絞り込めます。
高山性のものではなく関東沿岸に分布するスミレのひとつということです。
①花形・花色 花色は光の方向や強さ、撮り方などでかなり変わってしまうので
注意が必要なんですがこの花を見ると各花弁の紫条が目立つ
のが分かりますね。タチツボスミレの花では側弁や上弁には
あまり紫条が目立ちませんから除外できると思われます。
なります。このスミレには毛が生えていませんね。
スミレ(マンジュリカ)には通常毛が生えていますから
違うということになります。
写真ではなかなか分かりにくいものです。
とりあえず無毛と判断してアカネスミレのような毛の多いスミレは
対象外となります。
④距 まず色が薄くないのでヒメスミレではないですね。短くないので
スミレサイシンの仲間ではないですね。
アカネやノジはやや細長いのでちょっと違います。
⑤がく歯 がくの付属体に歯(切れ込み)が有るかなども見ておくと
分類のポイントですから役に立ちます。スミレ(マンジュリカ)では
ほぼ歯がなく丸い付属体をしています。
ということで 対象として { コスミレ・マキノやシハイスミレ } などが残りますが
花色形から コスミレ ではないかと考えます。
ちょっと色は薄いのですが前に撮ったコスミレです。
注) 毛の状態や色・ほか変異や環境でいろいろと変わってしまうこともありますから
総合的に見ることが重要です。
もし上記内容に誤り・疑問があったらぜひ連絡ください。