ヒオウギアヤメ(檜扇菖蒲)
<学名:Iris setosa Pall. ex Link>
アヤメ科 アヤメ属 多年草
撮影日 2023.7.2 : 長野県
本州の中部以北~北海道の深山の湿原などに分布する高さは70cmほどの
多年草。湿地にしか生えない。
葉は剣状で長さが20㎝~40㎝、幅1~2㎝くらいアヤメよりやや幅広い。
和名は、葉の出方が "ヒオウギ:檜扇" (宮中などで用いたヒノキの薄板を
重ねた扇)に似たアヤメであることから。
花期は7月~8月。茎先で枝分かれしてて花径8㎝くらいの紫色の花をつける。
花は朝開き夕方にはしぼんでしまう一日花。
外花被片は3枚、円形ないし心形で大きく、 アヤメと同様の網目模様がある。
内花被片は短く痕跡的、目立たない。雌しべの花柱は三つに分かれ、
花びら状に見える。
アヤメとの違いは
枝分かれすること、
内花被片が痕跡的に短いこと
などが、大きな違いです。