神様が最初の人間(アダムとエバ)を造った後、しばらくの間、ふたりはエデンの園にいて苦しみや悲しみもなく幸せに暮らしていました。そのときは老いも死もなかったのです。でも、ヘビに誘惑されてエバが神さまから禁じられていた木の実を食べ、それをアダムにもすすめてアダムも食べてから罪が生まれました。ふたりは神さまに問われたとき、アダムはエバのせいに、エバはヘビのせいにしました。そのためにふたりはエデンの園から追放され、男は苦しんで食を得なければならなくなり、女には産みの苦しみが与えられ、また人は年老いて死ぬことにもなってしまいました。
わたしは2人の子供を出産するときどちらも大変な難産でした。陣痛がきてから出産までに長男は27時間、長女は48時間かかり苦しみました。そのとき、エバのせいだ!と腹をたてていました。
アダムとエバが罪を犯しさえしなければ、人間は永遠の命を持つ者として、今でもエデンの園で暮らしているでしょうか?
いいえ、アダムとエバが罪を犯さなくても、その息子たちの間で殺人事件が起きています。(カインが弟のアベルを殺しました)ノアの時代には、「地上に人の悪が増大し……」と創世記6章5節に書かれています。(まるで現代社会のようですね。)
そして、自分自身の心を見つめると、罪という意識はなかったものの、すでに3歳のときから嘘をついています。その後、数え切れないほど罪を犯してきました。それを考えると、アダムとエバを恨めません。
人間はもともとすばらしい存在として神さまから造られたのに、罪のために滅ぶ者となってしまいました。でも、神さまはご自分の造った人間ひとりひとりをとても愛しておられるので、わたしたちが滅びてしまわないように計画をたてられました。
それは、イエスさまが生まれる何百年も前からいや、アダムとエバをエデンの園から追放したときに計画されていたことだったのです。その計画とは、イエスさまを人間の赤ちゃんとして生まれさせ、成人してから十字架にかかって死ぬというものでした。
クリスマスはその計画の最初のことが実現した日です。