今日は母と救世軍ブース記念病院の召天者記念会に行ってきました。救世軍ブース記念病院は、去年父が3週間ほど入院して召されたところです。
招待状が送られてきたとき、母は迷って電話してきました。わたしは、「ぜひ行きましょう。わたしも一緒に行くから」と薦め、母をせきたてて出かけました。
病院へ行くのは約1年ぶりです。JR中野駅からバスに乗ると、父を見舞うために何度も通ったことを思い出してだんだんつらくなってきました。母も同じ思いだったようで、病院が近づくとふたりとも黙り込んでしまいました。
記念会は病棟とは別の建物で行われていたので、ほっとしました。とても病棟には行けません。
大勢の人が来ていました。去年10月から半年間に召された人の記念会ですが、99名もの方が召されているのを知り、驚きました。持っていった写真を飾ってもらい、席につくと「いつくしみふかき」の讃美歌が流れてきました。父が召されたときに病院でしてくださった送る会を思い出して涙があふれました。
メッセージは悲しみの中にいる遺族を慰めるものでした。以下はメッセージの概要です。
親しい人の死は、生きることの深み、重みを気づかせてくれます。また、心のひだの動きを気づかせてくれます。
悲しみの中からエネルギーをもらい、生きるエネルギーに昇華する人もいます。死の意味を探り、同じ苦しみにあっている人の助けとなり、そのことによって悲しみを乗り越える人もいます。
しかし、愛する人が地上から去ったという事実から抜け出ることはできません。
そのとき、人の限界を超えた方の存在に気づかされるのです。
親しい人を亡くした方は、祈りが深められます。祈りの中で悲しみを打ち明けることによって、悲しみの彼方が見えてきます。悲しみの先に幸いがあり、慰めがあるのです。
悲しむ者は幸いです。その人は慰められるからです。(マタイ5:4)
この慰めのメッセージが、母の心にも届いたでしょうか……。
帰りの電車で嬉しいサプライズがありました。常磐線で教会のS先生と若い人たちの一行にばったり出会ったのです。東京で結婚式があって、その帰りだそうです。
S先生に今日の記念会のことをお話しすると、なんとS先生は、司式(メッセージ)をして下さった病院の先生と神学校のとき一緒だったと言われ、びっくりしました。
とても感動的な一日でした。