日本クリスチャン・ペンクラブ(JCP)では花鳥風月をテーマにして400字エッセイを書いています。
400字は原稿用紙一枚分。たかが一枚、されど一枚……。
最初書いたときは、字数がかなりオーバーしています。
削って、ああでもない、こうでもないと言葉を入れ替えて推敲に推敲を重ねます。でも、書きたいことすべては書きつくせないので、行間に思いを込め……読者に伝わるように祈りつつ書いています。
「花」と「鳥」はブログで公開させていただきました。今日は「風」を掲載させていただきます。
風が変わるとき
「クリスチャンは、人を裁(さば)くの?」
責めたてるような友人の言葉にぎくりとした。部屋の中に険悪な風が吹いていた。
(彼女はわたしに裁かれたと思っているんだ。どうしよう。何と答えたらいいんだろう……)
わたしは答えに窮した。
(神様、助けて下さい。語るべき言葉を与えて下さい)
心の中で祈って口を開くと、
「クリスチャンだけじゃなくて、自分のことを棚に上げて他の人を裁いてしまう人は多いよね。でもクリスチャンは、裁いたとき、それが悪いことだと気がついて深く悲しみ、悔い改めるの。わたしがそうだから……」
と語っていた。わたしの考えで出てきた言葉ではなかった。
それに対して友人は何も答えなかった。でも険悪な風は消え、その代わりにふわりとした温かな風が吹いてくるのを感じた。
「さばいてはいけません。さばかれないためです(マタイ7:1)」
人生の中には窮地に陥る瞬間があります。心の準備ができていないとき、思いもよらないことを言われると頭の中はパニック状態になります。
どう反応したらよいか、何と答えたらよいか全くわかりません。返答一つで険悪な状況になりかねません。
そんなとき、心の中で短く祈ります。祈るしか術がないのです。
あのときわたしの口から出た言葉は、神さまが言葉を授けてくれたとしか思えない答えでした。
夫や娘との会話も、祈る間をおいてからすればいいのですが、家族だと緊張感が欠け、感情的にもなって、言葉で失敗することが多いです。(反省……)
400字は原稿用紙一枚分。たかが一枚、されど一枚……。
最初書いたときは、字数がかなりオーバーしています。
削って、ああでもない、こうでもないと言葉を入れ替えて推敲に推敲を重ねます。でも、書きたいことすべては書きつくせないので、行間に思いを込め……読者に伝わるように祈りつつ書いています。
「花」と「鳥」はブログで公開させていただきました。今日は「風」を掲載させていただきます。
風が変わるとき
「クリスチャンは、人を裁(さば)くの?」
責めたてるような友人の言葉にぎくりとした。部屋の中に険悪な風が吹いていた。
(彼女はわたしに裁かれたと思っているんだ。どうしよう。何と答えたらいいんだろう……)
わたしは答えに窮した。
(神様、助けて下さい。語るべき言葉を与えて下さい)
心の中で祈って口を開くと、
「クリスチャンだけじゃなくて、自分のことを棚に上げて他の人を裁いてしまう人は多いよね。でもクリスチャンは、裁いたとき、それが悪いことだと気がついて深く悲しみ、悔い改めるの。わたしがそうだから……」
と語っていた。わたしの考えで出てきた言葉ではなかった。
それに対して友人は何も答えなかった。でも険悪な風は消え、その代わりにふわりとした温かな風が吹いてくるのを感じた。
「さばいてはいけません。さばかれないためです(マタイ7:1)」
人生の中には窮地に陥る瞬間があります。心の準備ができていないとき、思いもよらないことを言われると頭の中はパニック状態になります。
どう反応したらよいか、何と答えたらよいか全くわかりません。返答一つで険悪な状況になりかねません。
そんなとき、心の中で短く祈ります。祈るしか術がないのです。
あのときわたしの口から出た言葉は、神さまが言葉を授けてくれたとしか思えない答えでした。
夫や娘との会話も、祈る間をおいてからすればいいのですが、家族だと緊張感が欠け、感情的にもなって、言葉で失敗することが多いです。(反省……)