乳癌の手術を受けて3年を越えましたが、術後の治療はまだまだ続きます。手術後の経過をざっと振り返ってみます。これは、あくまでもわたしの場合であって、乳癌といっても人によって治療法、副作用のあらわれ方など違うということを念頭においてお読み下さい。
温存手術だったため、手術後、放射線を当てに25日間毎日病院に通いました。(くわしくはブックマークのいちばん上にあるHPの「病気のこと」→「退院後」に書いています)
薬は抗ガン剤フルツロンとホルモン療法としてノルバテックス(タモキシフェン)を飲みました。(わたしの乳癌はホルモンレセプターが+でした)
放射線治療では副作用はなかったのですが、フルツロンを飲み続けるうちに白血球値が下がってきて(医師はフルツロンのせいではないといいましたが……)肺炎にもなってしまいました。
超音波などの検査は最初は3か月に1度、次に半年に1度、3年たった今は1年に1度です。(血液検査は半年に1度)
去年の4月に担当医が変わり、乳腺外来に通うことになりました。(それまでは、外科で看てもらっていました)乳腺外来でリュープリンという腹部注射を薦められ、最初は1か月に1度、2回目から3か月に1度受けることになりました。リュープリンを打ったので、フルツロンはやめることができました。フルツロンをやめると、徐々に白血球は正常値に近づきました。
ノルバテックスはずっと飲み続けています。そもそもリュープリンはノルバテックスの副作用を抑える働きをするそうで、ノルバテックスだけ飲んでいたとき、子宮筋腫が大きくなり、内膜が厚くなっていたのが、注射で改善しました。
リュープリンの副作用は、やる気がなくなる、肥満、鬱、更年期障害などだそうですが、あらわれたのは更年期障害のホットフラッシュくらいです。
リュープリンを1年近く続けたので、やめて様子をみてもいいと言われたのでやめることにしました。やめてもフルツロンはもう飲まなくていいそうです。
ノルバテックスはやめられないので、注射をやめるとどうなるか?は医者でもわからないそうです。それは、体質、年齢によって異なるからです。
ノルバテックスの副作用が出て具合が悪くなったら、またリュープリンを打ってもらえばいいという気持ちもあったので一大決心というわけではありません。もっとも、もう1年続けた方が危険は少ないと言われましたが……。
医学知識のないわたしは、これほど医学が発達しているから、癌になっても早期に治療すればすぐ治るのだと思っていました。そして医師ならなんでもよくわかっているのだと安心していました。
でも、まだ癌を細胞単位で見つけることができないし、再発転移を100%抑えることができないので、治療法もさまざまで、癌治療はまだ試行錯誤の段階です。再発転移するかしないか?何年生きられるのか?などということは、医師にはわからないのです。
命を握っておられる神さまだけが知っておられるのですね。
でも、わたしは神様が最善をしてくださることを信じます。たとい体がどんな状態になってもそれが最善なのだと信じます。
「彼がわたしを愛しているから、わたしは彼を助け出そう。彼がわたしの名を知っているから、わたしは彼を高く上げよう。彼が、わたしを呼び求めれば、わたしは、彼に答えよう。わたしは苦しみのときに彼とともにいて、彼を救い彼に誉れを与えよう。わたしは、彼を長いいのちで満ち足らせ、わたしの救いを彼に見せよう。(詩編91:14-16)」