生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

「激」から「静」へ

2014-12-27 17:30:51 | 日記
今年もあとわずかになりました。
昨年のブログを見ると、「覆」という字を今年の一字としています。

2014年は「激」。激動の「激」です。

9月までは穏やかに日が過ぎていました。ところが9月に入って母の具合が悪くなり、検査を受けると胃癌と言われました。
早速入院、手術となりました。手術は成功し、術後の快復も順調です。

これまで一人暮らしだったので、退院後は妹とわたしが交代で泊まりこんで看病することになりました。
妹は実家から車で30分のところに住んでいますが、仕事があるので行ける日が限られてしまいます。

わたしは電車で片道2時間半ほどかかります。妹もわたしも行けないときは、姪や娘が行って、何とか母がひとりにならないようにしてきました。
12月になってから、母はほとんどの家事を病気する前と同じようにできるようになりました。
妹とわたしに「もう、来なくていい」と言っていますが、心配なので週に1回2泊3日で行くことにしました。
年末年始、母は妹の家で過ごすことになったので、ほっとしています。

母の生きる気力に圧倒されています。食べる物、着るものにこだわって、病院へ行くときにも何を着て行こうかと前の日から服を選んでいます。帽子をかぶると髪がぺしゃんとなるので、行くときは帽子をかぶらずに持っていき、帰りにはかぶって帰ります。

食べ物については、「少ししか食べられないのだから、おいしいものが食べたい」と言って、食材やお弁当を選ぶのも時間をかけて選んでいます。
わたしは、着る物はどうでもよく、食べ物は値段の安いものを買うようにしているのですが、母を見習わなくては……。

母のことだけでなく、その他にも我が家では予想もしないできごと(今はそれについて書けませんが)が次々と起こって、心騒ぐ日もありましたが、神様から平安をいただいて、心安らかです。

聖書に「あなたがたは心を騒がしてはなりません。神を信じ、またわたしを信じなさい。(ヨハネ14:1)」と書かれています。

人生は大きな船に乗って進んでいるようなものです。穏やかな日もあれば、嵐で船が大揺れになることもあります。でも、イエス様という船に乗っていれば、絶対にひっくり返ったり沈んだりしません。どこへ向かっているのかわからなくても、船はちゃんと目的地に運んでくれます。

今の心境は「激」ではなく「静」です。

ブログを読んでくださる皆様のうえに平安がありますように。

日本クリスチャン・ペンクラブのHP更新しました。ここをクリックしてぜひごらんください。



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ラパパンパン

2014-12-24 16:32:43 | CS(子供伝道)
クリスマスおめでとうございます!


21日は、教会学校小学科のクリスマス祝会でした。低学年はリトルドラマーボーイの曲から「ポールの贈り物」の劇をしました。
11月はじめからダンスと賛美、太鼓グループに分かれて練習を重ねてきましたが、子どもたちはなかなか集中できず、気持ちもひとつになれませんでした。

14日のリハーサルでは30分の劇なのに1時間もかかってしまいました。
本番で演じるチャペルでの練習が一回きりなので、出入りを覚えさせるのが大変でした。せっかく覚えても次は一週間後なので、忘れてしまうのです……。

今年は、小学科の礼拝を先に行い、そのあと本番前に20分のリハーサルの時間がとれたので、去年よりはよかったです。

ついに、本番になりました。緊張しているのは子どもたちより教師たちのようです。
わたしも、何度もシミュレーションしたことを思い出して、心の中で祈りながら備えました。

BGMが流れて、劇は始まりました。最初は「このままの姿で」の曲を演奏しました。
台本通りスムーズに進み、いよいよクライマックスです。「リトルドラマーボーイ」の曲が流れ、賛美、ダンス、太鼓の演奏が始まりました。

子どもたちは、目をキラキラ光らせて一生懸命演奏しています。バックには赤ちゃんイエス様が笑っている画像が大きく映し出されています。
子どもたちは、イエス様への贈り物としての演奏、賛美をするのだという気もちになったようです。はじめて気持ちがひとつになったのです。イエス様は喜んでくださったことでしょう。

高学年のオリジナル劇もまた素晴らしかったです。みんな、長いセリフを覚えていて、心打たれる内容でした。

リトルドラマーボーイの曲を紹介してくださった友人のブログ「土の器」を紹介させていただきます。同じ日のクリスマスコンサートでリトルドラマーボーイを賛美したそうです。ここをクリックしてご覧ください。


The Little Drummer Boy

王が生まれたラパパンパン
会いに来るようにとラパパンパン
いちばんの贈り物はラパパンパン
王にささげよう
ラパパンパン ラパパンパン ラパパンパン
主をたたえよ ラパパンパン その時

赤ちゃんのイエスさまラパパンパン
ぼくも貧しいラパパンパン
ふさわしい贈り物がラパパンパン
王のために何もないけれど
ラパパンパン ラパパンパン ラパパンパン
太鼓をたたいて ラパパンパン あげましょう

マリアはうなずくラパパンパン
羊もききいるラパパンパン
かれのためにラパパンパン
心から太鼓をたたくと
ラパパンパン ラパパンパン ラパパンパン
主はほほえんだ ラパパンパン
ぼくと太鼓に ラパパンパン


上の写真は太鼓グループのかぶった手作り帽子。





この写真は太鼓。厚紙に色画用紙を貼って作った側面をキラキラ折り紙で飾っています。
太鼓のたたくところは、植木鉢の皿です。(写真にはありませんが)太鼓のバチは菜箸です。上下逆に持ってたたきました。

ブログを読んでくださる方のうえにクリスマスの祝福が満ち溢れますように。



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あなたのために生まれたのだから

2014-12-18 20:41:08 | 教会
今週は実家に4泊します。明日は母が通院日なので、新宿の病院へ行ってきます。
母は元気です。今日は3時間ぐらいかけてロールキャベツを一緒に作り、食べました。

今度の日曜日はクリスマス礼拝で、小学科のクリスマス会も行われます。
「ポールのおくりもの」の劇をしますが、どうなることやら……。今週のリハーサルではまとまりがなく、ダラダラと一時間もかかってしまいました。本番に強い子どもたちなので、きっとだいじょうぶと思いますが、ここまできたら、もう、祈るしかありません。


14日は教会学校で子どもたちに「羊飼いへのお告げ」というクリスマスのお話をしました。メッセージを準備しながら思い巡らしたことを書かせていただきますね。子どもたちに話したメッセージとは異なります。

羊飼いの仕事は卑しいとみなされていました。羊飼いは安息日に礼拝をささげることができないので、町に住むイスラエル人から疎外され、社会の片隅に追いやられていました。

なぜ神様は、そのような羊飼いに一番に救い主の誕生を知らせたのでしょう……。
羊飼いは聖書(巻物の旧約聖書)を知っていました。年長の人が朗読し、人々はそれを聞いていました。旧約聖書には、救い主誕生の預言が何個所も書かれています。羊飼いは、救い主誕生を待ち望んでいたのです。

救い主誕生の時期は聖書に書かれていなかったので、いつなのか誰も知りませんでした。
旧約聖書の最終ページはマラキの預言で終わっていて、その後イエス様が誕生するまでの400年間、これといった預言者は出ていませんでした。「沈黙の400年」とも言われている暗い時代でした。

そのようなときに、野原で野宿をしていた羊飼いの前にみつかいが現れ、「きょう、ダビデの町であなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ、主キリストです」と告げ知らせたのです。

羊飼いたちは、喜んでベツレヘムの家畜小屋へいき、イエス様をみつけ、礼拝しました。羊飼いたちは町の人たちに救い主誕生を伝えたのですが、信じた人は少なかったようです。

社会的に疎外され、辛い立場にあった羊飼いたち。それでも一途に救い主誕生を待ち望んでいた彼ら。
そのような彼らだからこそ、神様は最初にビッグニュースを伝えたのだと思います。

彼らは二重に嬉しかったことでしょう。

神様の子が、自分たちを救うために生まれてくださったこと。
神様が自分たちに一番に伝えてくれたことで、自分たちの立場を認めてくれたこと。

神様は、神様を一途に求める魂を喜んでくださることがわかりました。
人から認めてもらえなくてもいい。そのままでいい。あなたのためにわたしは生まれたのだから」とイエス様の声が聞こえてきたように思えました。



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ポールのおくりもの

2014-12-12 17:29:24 | 童話
クリスマスが近づいてきました。

今年は教会学校のクリスマス会で約60人の低学年が「リトルドラマーボーイ」を演奏することになりました。
ミュージカル風の劇にして、太鼓をたたく子ども、ダンスをする子ども、賛美をする子どもたちが精一杯イエス様の誕生をお祝いします。
そのもとになる童話を書きましたので紹介させていただきます。絵は、教会学校で一緒に奉仕しているTさんが書いてくださいました。
               
ポールのおくりもの


ポールは、小さな家にたったひとりですんでいました。ポールの家は雨漏りがし、風がふくとバタバタとやねがはがれそうになります。嵐がきたら、とばされてしまいそうなちっぽけな家でしたが、ポールはちっともこわくありませんでした。神さまがいつもいっしょにいて守ってくださることをしっていたからです。


ポールの宝物は、小さなおわんとたいこです。ポールは毎日町に出かけていっては、門のところにお椀を置き、通る人たちに頭をさげます。親切な人がお金を恵んでくれるのをじっとまつのです。いちまいもコインをもらえない日があります。

そんなときは、ヤージーさんの畑に行って野菜をもらって帰ります。ヤージーさんは形が悪かったり、しなびた野菜をわざと畑にのこしておき、ポールのようにひとりぼっちの子どもや貧しい人が自由に持って帰れるようにしてくれています。

でも、たまに何もないときがあります。そんなときは、たいこをたたきます。むちゅうでたたいていると、おなかのすいていることをわすれてしまいます。
ポールのたいこは手作りです。2本のスティックでたたくと、とてもいい音がでました。



ポールがたいこをたたくと、壁の裏にひそんでいたネズミたちが出てきます。ネズミたちは、たいこの音にあわせてリズムをとっています。ヒヨドリは、たいこの音にあわせて首をクルクル動かしてうたいました。

ある冬の日のことです。その日もぜんぜんお金(かね)がもらえなかったので、ヤージーさんの畑にむかっていました。冷たい風が首筋をなで、ポールはブルッと身震いしました。
「畑に何もなかったら、どうしよう……」



ポールがふらふらとした足どりで畑に入ろうとしたとき、通りからワイワイガヤガヤとにぎやかな声が聞こえてきました。
羊飼いたちが歩いてきたのです。うれしそうに歌をうたっている羊飼いの少年、マルコもいました。
「どこへいくの?」

ポールはマルコにたずねました。
「ベツレヘムにいくんだ。救い主がお生まれになったんだ」
「えっ、救い主が!」

ポールは、『ひとりのみどりごがわたしたちのために生まれた。ひとりの男の子がわたしたちに与えられた』という言葉を思いだしました。
お母さんが毎晩のようにそらんじていた神さまの言葉です。

「いつ生まれるかわからないけれど、そのお方は本当の王様、世界を救うお方なのよ」
とお母さんがいっていました。

その救い主が今日うまれたというのです。
「とうとう、おうまれになったんだね」
ポールはうれしくてむねがあつくなりました。

「一緒にお祝いにいこうよ。ぼくは、お祝いに仔羊をおささげするんだ」
マルコはうまれて間もない仔羊を脇に抱えていました。大人の羊飼いたちもそれぞれプレゼントを手にしています。
「ぼくは、何も持ってない……あげるものが何もない」



ポールは悲しくなって畑にもよらず、とぼとぼ家に帰りました。
家に帰ると、机の上に干しいちじくが置いてありました。
朝から何も食べていなかったポールは、むちゅうで食べました。おなかがいっぱいになったとき、
ポツン、テコン、ポツン、テコン
と音が聞こえてきました。みると、おけの上でネズミたちがダンスを踊っているのです。

「きみたち、何やってるの?」
「救い主がお生まれになったから、嬉しくて踊ってたんだよ」
いちばん大きなネズミが答えました。
ヒヨドリがとんできて、はずれた音でうたいます。

「ララララーラララ」
ポールは耳をふさぎました。
「どうして聞いてくれないの? 救い主誕生のお祝いの歌なのに」
またネズミたちが踊りだしました。

ポツン、テコン、ポツン、テコン
あまりにもへんてこなリズムなので、ポールはおなかをかかえてわらいました。
「きみたち、もっと調子よくできなの?」
「これで、せいいっぱいさ」
「わたしもこれがせいいっぱいの声よ」
 ヒヨドリはケホケホとせきこみました。

ポールはたいこを出してきました。  
ラパパンパーン
とたたくと、
パパパンパーン
とねずみたちが踊り、
 ララランラーン
とヒヨドリがうたいます。

「そうそう、その調子」
ラパパンパーン
パパパンパーン
ララランラーン
ラパパンパーン
「たいこをたたいて、それを救い主へのプレゼントにしたら」

ネズミにいわれてポールは目の前がぱっと明るくなりました。

「そうしよう! 救い主はベツレヘムで生(う)まれたんだって。きみたちもいっしょにいこう」
「いくよ、いくよ。ワーイワーイ」
「わたしもいくわ」
ヒヨドリは、羽を震わせました。
「ところで、ここにあったいちじくはだれがもってきたのかな……きみたち、知らない?」
「知らないよ。気がついたら机のうえにあったんだもの」
「不思議だなあ」
「きっと神さまがくださったのよ」
ヒヨドリがいうのをきいて、そうかもしれないとおもいました。いちじくを食べていなければ、たいこをたたく力も、ベツレヘムまで歩いていく力も出なかったでしょう。

「さあ、出発だ!」
ポールはひもでたいこをこしにくくりつけてたたきながら歩きました。

 

曲がどんどん生まれ、ふくらんでいきます。
「楽しそうだね。仲間に入れて」
りすがやってきていいました。
「楽しそうね。わたしたちも仲間に入れて」
 うさぎもやってきました。



空にはいままで見たことがなかった赤い大きな星が出ています。
ベツレヘムに近づくにつれ、ポールは心配になってきました。
救い主は、ぼくのたいこを喜んでくれるかな。プレゼントは宝石とか、仔羊のほうがよかったんじゃないかな。ぼくみたいに貧しくて、何にも持っていない者がいってもいいのかな」
 不安になって空を見上げると、赤い星が『こっちだよ。はやくおいでよ』といっているようにチカチカまたたきました。


赤い星の真下に小さな家畜小屋がありました。

ポールは小屋の前で立ち止まって、ふーっと息をつきました。家畜小屋の戸は開いていました。そっとのぞくと飼い葉桶の干し草のうえに赤ちゃんがねていました。そのむこうに赤ちゃんのお父さんとお母さんがすわっています。

こんなに貧しくて、みすぼらしいところでお生まれになったなんて……。家畜小屋は、ポールの住むこわれかけた家よりも貧しい場所です。
「お入り、貧しくていいんだよ。何も持っていなくてもいいんだよ」
と、言われた気がしました。



ポールは思いきって赤ちゃんの前に進みでると、たいこをたたきました。ねずみとりすとうさぎはリズミカルにダンスをし、ヒヨドリは美しい声でうたいます。

♪リトルドラマーボーイ♪のうた

うたいおわって赤ちゃんの顔をみると、ぱっちり目が開いていて、ポールにむかってにっこりほほえみました。
赤ちゃんイエスさまは、ポールたちの演奏と歌とダンスを喜んでくれたのです。

それからポールはたいこをたたいて町の人たちに救い主誕生の知らせを告げるようになりました。
もちろん、ネズミとりす、うさぎとヒヨドリもいっしょです。
             
                             おわり

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表になった!

2014-12-04 20:32:23 | 日記
実家と土浦の往復が続いています。わたしは疲れて不整脈が現れています。今日は内科の診察日だったので医師に話すと、ホルタ―心電図検査(24時間装置をつけて心臓の状態を記録し、解析する)をした方がいいと言われました。明日も病院へ行かなくてはならないことを考えるとおっくうになり、後日にすることにしました。

先月3連休に、ヒックン(7歳)とナルクン(8か月)がママと一緒に来ました。
ナルクンは離乳食が始まっています。おいしそうに食べる姿を見て、母と重ねあわせました。

母は、食べることによって生き生きとしてきました。「今日は何を食べよう」で一日が始まり、食材を買いに買い物に出かけ、料理をする姿を見て、食べられることのありがたさを感じます。

ナルクンは、お腹をつけてハイハイしてあちこち移動するようになりました。ヒックンが遊んでいた風船をにぎっているのを見つけたときは、ヒヤリとしました。割れないでよかったです。

ナルクンはうつぶせの姿勢をとっていることが多くなりましたが、自分で四つん這いからお座りの姿勢になることができました。
それを見たヒックンが「ナルクンが、表になった」と言ったので、大笑いしました。うつぶせの姿勢のときは裏なんだと言います。発想がおもしろいですね。

ヒックンママが、わたしが大変なことを知って、何かできることはないですか? と聞いてきたので、スマホから写真を送ってほしいと頼みました。
すると、たくさんの写真を送ってきてくれました。ヒックンがナルクンをかまいすぎて、ナルクンがめいわくそうな顔をしている写真や、ナルクンがくちのまわりいっぱいにカボチャをつけて食べている写真。写真屋さんで撮ってもらった、豪華な椅子にすわっている写真など・・・・・

それから驚いたことに息子が「来年のお正月はおせちを作って持っていくから、重箱を貸して」と言ってきました。今年は忙しいからおせちは作れないと言っていたのです。
さて、どんなおせちを作ってくれるのでしょう……。今から楽しみです。


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