総理大臣の記者会見をテレビで生中継していますが、今までは後で新聞を読めばよいと思いあまり関心がありませんでした。ところが今はコロナ禍への対策がほとんどなので見逃せません。
総理大臣の演説が終わり記者の質問に移ると、ものすごくもどかしい気持ちになります。記者が質問したことにまともに答えないことが多いのですが、記者もその回答に対して再質問はしません。
なぜ一方通行なのだろうと思っていたところある資料で質問に制限のあることが分かりました。記者会見には「更問い禁止」というルールがあり、記者の質問に答えなかったか回答を改めて促したり、回答で現れた矛盾点について質問することを禁じているのです。
おかしな縛りですね。前もって質問を書類で提出させているのか、あるいは想定質問の模範解答集かは分かりませんが原稿を見ながら答えるだけです。情けないと思うこともあります。オリンピックの前に「日本選手に声を掛けることはありませんか」という質問に、「安全と安心の大会だから‥…」との決まり文句しかいいません。
「コロナ禍で制約の多い大会ですが、選手の皆さんには日ごろの成果が出せるような環境を作りますので頑張ってください」というようなことがなぜ言えないのでしょう?。記者に対してではなく、カメラを通した国民に対して答えているのでしょう。
これは新型コロナ対策全体にいえることです。記者の質問の質も問題でしょうが、質問には誠実に答えて欲しい。国民は皆それを望んでいるのではないでしょうか?リーダーとしての力強いメッセージを期待しています。