
BALADA TRISTE DE TROMPETA/THE LAST CIRCUS
2010年
スペイン/フランス
107分
コメディ/ドラマ/アクション
劇場公開(2012/08/06)

監督:アレックス・デ・ラ・イグレシア
脚本:アレックス・デ・ラ・イグレシア
出演:
カルロス・アレセス
アントニオ・デ・ラ・トレ
カロリーナ・バング
<ストーリー>
サーカス団で働き始めたハビエルは、“怒りのピエロ”役をしているセルジオが妻のナタリアを殴っている現場を目撃し…。
-感想-
2010年
スペイン/フランス
107分
コメディ/ドラマ/アクション
劇場公開(2012/08/06)

監督:アレックス・デ・ラ・イグレシア
脚本:アレックス・デ・ラ・イグレシア
出演:
カルロス・アレセス
アントニオ・デ・ラ・トレ
カロリーナ・バング
<ストーリー>
サーカス団で働き始めたハビエルは、“怒りのピエロ”役をしているセルジオが妻のナタリアを殴っている現場を目撃し…。


ブログのお友達であるyukarinさんが本作を紹介されていて高評価してらっしゃったので、気になって借りてみました。
うちのゲオには入荷されてなくて、別に利用しているネットレンタルで借りたのですが、これはゲオも入荷するべきだろ!ってな怪作でありました!!
2人のピエロが1人の美女を巡って撃ち合い殴り合い殺し合いの略奪戦を繰り広げるというシンプルな内容なんですが、かなり展開的にはぶっ飛んでた。
尻丸出しで警察から逃げ回るデブピエロことハビエル。
狂気だねぇ。
野生化して頭イカれちゃって、挙句の果てには顔に熱々のアイロン押し当てて、化粧じゃないリアルメイクのピエロになっちゃう。
もうここからは完全武装、両手に機関銃ですか。
恋した女ナタリアを追ってこの格好で街中に出没。
奪われたら奪い返してやろうじゃねぇかと強引にナタリアを拉致。
相対するのは暴力夫セルジオ。
こいつが酒飲んだら妻でも見境無くぶん殴る最低野郎でさ。
ナタリアがハビエルと遊園地デートしている現場を押さえてブチ切れ。
2人ともボッコボコにしちゃうんだけど、病院から脱走したハビエルの逆襲に遭って、顔面が崩壊してしまうという屈辱を味合わされ復讐に燃え始める。
まぁなんていうかナタリアも小悪魔的な女でしてね。
エロい女だよ、ほんと。
そりゃあ魅力に惑わされて、気狂いに走る男心も解るわ。
結局はセルジオもハビエルもナタリアという美女に翻弄された結果の戦いというか。
でも別角度から観ると、馬鹿な男2人に人生滅茶苦茶にされて振り回された結果のナタリア無惨とも観て取れる。
どっちの解釈でも構わないていうかね。
上手いストーリー構成というか、面白いのを考えたなぁって。
主役達はサーカス団員だからそれぞれに特技があるけれど、それもきっちりストーリーに活かしている。
ナタリアが布を体に巻きつけて、塔のテッペンからぐるぐるひらひらと。
凄く綺麗に落ちる描写に目を奪われちゃうし、「あ、これで助かるんだな」と安心し切ってた所で・・・バキッ
やられた。
その後のハビエルが本当の“泣き虫ピエロ”になっちゃうくだりも素晴らしい。
冒頭からしてバイオレンスに満ちた作品やけども、ラストシーンは半端なく切ない。
音楽は『機械じかけの小児病棟』とかを手掛けたロケ・バニョスですか。
頭の中に残る静と動のインパクトが強いスコアは余韻にも浸れて絶妙。
これが一部だけの上映ってのがねぇ。
勿体無いよね。
多くの人に観て欲しい暴力映画の傑作っすよ。

ピエロ怖い
評価:★★★★

13/04/01DVD鑑賞(新作)


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レンタル開始日:2013-03-06
メーカー:熱帯美術館
情報
<三大映画祭週間2012>
スペイン内戦の歴史を被せてるということでしたが、愚かさと切なさを感じる作品でしたね。
こんなに面白いのに観てる方が少ないのが残念。
好みもあると思いますけど、絶対ヒロ之さんは好きそうと思ってました。
あのナタリアのバキッはほんとやられましたねー。
まさか....
ハビエルの狂気にはゾクゾクしました!
中身は変わってないのですが(汗)
今後ともよろしくです♪
ハビエルは何をやらかすか解らないってのが怖かったです。
セルジオも行動がぶっ飛んでいたので、この二人があっての盛り上がりでした。
仰る通りで、美女を自分のものにしたいが為の愚かな戦い、そして悲惨な結末。
ただ暴力的に描いた作品ではなく、人間の性もきちんと取り入れている所が上手かったです。
そちらのコメント欄でも書かせて戴きましたが、yukarinさんには感謝の私好みの作品でした。
狂気に満ちた展開でしたが、それらに無駄が無いのでグイグイ引き込まれてしまいましたねぇ。
ひっそりとレンタル店の棚に置いて、そのまま埋もれてしまうのは勿体無い作品やと思います。
ナタリアは助かるんだと誰もが思うはずですよ。
あそこの落とし方は裏切る意味でも上手いです。
ブログタイトル変えられたのですね。
リンクの方も変更しておきますね。
こちらこそ宜しくお願いします^^
yukarinさんの太鼓判に触発されて自分も観ましたが、これは確かに面白かったですね♪暴力描写が多くて面白いっていうのもなんかアレですけど、それでもハビエルとセルジオの殺し合いはそれぞれの人生がめちゃくちゃになる波乱さもあれば、ナタリアを巡る略奪戦も行き過ぎな所があって痛快でもありましたね。
・・でも一方でナタリアは悲惨でしたよねぇ。2人の狂気ピエロに追っかけ回された挙句バキッ!まあいくら得意なものだとは言っても、さすがにあの回転力と高さだとああいう結果にはなりますよね。合掌-人-;
おっこちら鑑賞されましたか^^
私もyukarinさんの記事に触発されて観ましたが、自分好みの作品でかなり面白かったです。
なんていうか、狂ってますよね^^;
全てが狂気に包まれていると言いますでしょうか。
やりたい放題な所が痛快でした。
ナタリアはあれで助かるんだと思いますよねぇ。
かなり意外な結末に驚いてしまいました。
確かのあの高さではああなっちゃうのも解りますよ。
でも当人はそんな事考えている場合じゃなかったでしょうから、残念です。
スペイン内戦期とその後の長く続いたフランコ独裁政権時代の映画はよくありますが、このような形で描かれたものは初めて見ました。
ハビエルのお尻はもう見たくないくらい見せてくれましたね。
これは、面白かったというか凄かった。
狂ってる空気の映画でしたね。
この映画はあんまり知られていないっていうのは、もったいないですね。
やっぱり私も、気に入りましたね(笑)
時代背景なんかも、上手く取り入れてあって、安っぽい映画ではないと思う。(安いのも好きだけど)
ヒロ之さん、ナタリアに同情的~。私は同情はしないなぁ。イナバウアー折りも致し方ないかと。
あそこは、私も助かるかと思ったんですけど、裏切られました。
先が読めない展開で、まぁ復讐の応酬と略奪には違いないとは思うものの、野生化やら落とせないピエロメイクなんかわかんないわよ。目つぶし将校が、ちゃんと再登場も面白かった。
ほんと、な~んか凄いもん観ちゃったって今も思ってる。
観てない人も多いことだし、優越感でも感じましょう(爆)