THE MIDNIGHT MEAT TRAIN/08年/米/100分/スプラッター・ホラー/劇場未公開
監督:北村龍平
製作:クライヴ・バーカー
原作:クライヴ・バーカー『ミッドナイト・ミートトレイン』
出演:ブラッドリー・クーパー、レスリー・ビブ、トニー・カラン、ブルック・シールズ、テッド・ライミ、ヴィニー・ジョーンズ
<ストーリー>
売れないアートフォトグラファーのレオンは、ある日地下鉄の構内でチンピラに絡まれている女性を助ける。しかし翌朝、助けた女性が行方不明になったことを新聞で知る。
<感想>
北村龍平監督が満を持してハリウッドに乗り込み海外初作品を撮ったのに、日本での公開はおろかDVD化も危ぶまれていた作品。
3年経って何とか日本でもリリースされましたが、なんちゅうか良く分からんホラーです。
ヴィニー・ジョーンズ扮する背広で正装したおっさんが、深夜の地下鉄電車で乗客をブチ殺しまくるんですが、それにはふか~い訳がありまして。
その‘ふかーい’ちゅう部分がどうにも意味不明。
なんか、人間とは思えない得体の知れない生き物が地下道に棲み付いていて、それの餌用に殺しまくっていたと言うオチに説明的なものが物足りなく満足感が得られません。
女刑事も加担しているみたいですが、それにも説明すらない。
後、おっさんの体中に気持ち悪いイボ?みたいなのがあって、それを切り取ってビン詰めしている理由とか、主人公が中盤辺りでとっ捕まったのに見逃された理由とか、それと逃がされる際に体に刻まれた何かの模様みたいな傷の意味とか、肝心の部分説明が全て欠けているので話の全貌が見えて来ないんですよね。
殺人鬼の行動に取り付かれた主人公の暴走は分かるが、何も彼女まで一緒になって手助けする事なかろうに。
「もう、あの男を追いかけるのはやめて!!」
と、泣きながら懇願していたのに、場面変わったら、おっさんの家を無断で家宅捜査しているしで、無茶通り越して彼女のあの泣きは何だったのか理解に苦しむわ。
内容としては無茶苦茶ですが、スプラッター部分には気合入ってますよ。
そりゃもう、おっさんの殺し方に手加減ってもんがないですから。
車内血の海ですよ。
ベットリですよ。
ドロドロですよ。
グッチャグチャですよ。
この辺はスプラッター好きにはグッとくるもんがあるんじゃないですかね。
それと、おっさんと主人公の終盤にある車内での攻防戦も、カメラワークが目まぐるしくて、かなり面白い画になっています。
雰囲気はアブノーマルで良い感じなのに、なんか勿体無い作品になっちゃったなぁ。。。
評価:
★★★
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