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銀幕大帝α

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すずめの戸締まり

2023年09月20日 15時47分24秒 | アニメ(国内)

SUZUME

2022年

日本

121分

ファンタジー/アドベンチャー/青春

劇場公開(2022/11/11)

監督:
新海誠

『天気の子』

原作:
新海誠
脚本:
新海誠

声の出演:
岩戸鈴芽 ・・・原菜乃華
宗像草太 ・・・松村北斗
岩戸環 ・・・深津絵里
岡部稔 ・・・染谷将太
二ノ宮ルミ ・・・伊藤沙莉
海部千果 ・・・花瀬琴音
岩戸椿芽 ・・・花澤香菜
芹澤朋也 ・・・神木隆之介
宗像羊朗 ・・・松本白鸚

<ストーリー>

九州の静かな町で暮らす17歳の少女・すずめは、「扉を探してるんだ」と言う旅の青年・草太に出会う。彼の後を追って迷い込んだ山中の廃墟で、すずめはぽつんと佇む古ぼけた扉を見つけて…。

行ってきます。

―感想―

恩を仇で返すクソ猫に翻弄されるだけの話。

そのクソ猫は各地で発見され話題となりSNS上では「ダイジン」と名付けられるのだが、この「ダイジン」は何処から来たのかさっぱり分からなかった。

後半、別の黒猫が現れ「サダイジン」と呼ばれるので、もしかして「ダイジン」て「大臣」?て思ったのだが、何故あの見た目でその名になるのかやっぱり分からん。

冒頭の家の扉の鍵閉め、自転車の鍵開け、ほんのちょっとした描写だが、これらがこれから起き得る事を示唆してたんやね、その辺の準備の作り方は上手い。

ほんで、3・11の震災を直接的に取り入れている為、特に幼少期のすずめのエピソードになると自然に涙腺が緩んでしまう。

号泣するまではなかったけれど、じわっじわっと感動を覚えさせる展開は流石の新海節だけの事はあるし、それがあって2時間ずっと引き込ませる力を作品に持たせているのは立派であります。

正直、ダイジンのやりたい放題さと、ふてぶてしい顔にはイラッとさせられたが、ダイジンはダイジンなりに自由になれたのもあって、すずめに好かれたい、構って欲しいという気持ちがあっての、あの行動だったのだろうと思う様にすると、少しだけ許せる感情は最後の最後に生まれたかな。

ダイジンが掛けた呪いによって3本足の椅子になってしまい、慌てふためいてそのまま追い掛け回す場面は可笑しかった。

しかしまさかその椅子が作品としての「鍵」となっていたとはね、オリジナル脚本にしては良く考えられとるよ、うん。

俺的にはすずめの幸せよりも、何故だか妙に叔母さんの幸せの方を願ったわ。

多分に年齢が近いてのと(いや近くはないかw)、今までずっと不満を幾つか抱えていたけど心の奥底にしまい込んでいたという事実を知ると、その優しさに泣けてくるんだよなあ。

それまでは叔母の極度の監視に対し強い嫌悪感を示していたすずめだが、叔母が一気に今まで抑え込んでいた本音を言葉で捲し立てた時、ハッと気付かされただろうから、先ずは自分の恋よりも、女手一つで立派に育ててくれた叔母の恋の方を優先させなあかんよ、でないと神様の罰が当たるぞ。

評価:★★★☆

23/09/20Blu-ray鑑賞(新作)

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レンタル開始日: 2023-09-20

メーカー: STORY inc.

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かがみの孤城

2023年07月25日 17時13分15秒 | アニメ(国内)

LONELY CASTLE IN THE MIRROR

2022年

日本

116分

ファンタジー/ミステリー/青春

劇場公開(2022/12/23)

監督:
原恵一

『カラフル』

原作:
辻村深月「かがみの孤城」

主題歌:
優里「メリーゴーランド」

声の出演:
こころ ・・・當真あみ
リオン ・・・北村匠海
アキ ・・・吉柳咲良
スバル ・・・板垣李光人
フウカ ・・・横溝菜帆
マサムネ ・・・高山みなみ
ウレシノ ・・・梶裕貴

伊田先生 ・・・藤森慎吾
養護の先生 ・・・滝沢カレン
こころの母 ・・・麻生久美子
オオカミさま ・・・芦田愛菜
喜多嶋先生 ・・・宮崎あおい

<ストーリー>

学校での居場所を失くし、部屋に閉じこもっていた中学生のこころ。ある日、突然光り出した部屋の鏡の中に入った彼女は、見知らぬ6人の中学生と狼のお面を被った少女に出会う。

君を、ひとりにはしない。

―感想―

誰か一人くらい、ふざけて違う鏡に飛び込んで欲しかった。

そんな不謹慎な事を思ってしまうほど、集まった「仲間」が皆、良い奴。

それぞれが心の底に闇を抱えている分、安心感のある城の中での生活では全員が笑顔で生き生きとしているのが俺からしても優しい目で見守れた。

だが現実世界に戻ると現在進行形で立ち向かってくる壁が邪魔をする。

結果的にその大きな壁を避けてしまうのか、それとも勇気を出して乗り越えるのか、そこがこの作品にとってのポイント。

突然鏡を通じて辿り着いた城、そこで案内係的な役割を担っている少女の姿で狼のマスクをしているオオカミさま。

この場所は何を意味しているのか、オオカミさまは何者なのか、幾多の謎を視聴者に投げ掛けてくるが、話が進行するにつれて点と点が繋がり全てがスッキリと収まる。

と、同時に少年少女達の選択に強い感動を覚え、嫌な事から逃げず跳ね除けた先に自ずと見えてくる明るい未来が嬉しみを与えてくれる。

そして生きた時代は各々違えども、しっかりと前を向いて歩みを始める姿には良き方向への成長を感じ喜びのみが只々残る。

イジメは決していけない事だし、それに加担する人間もダメだ。

当然見て見ぬふりをする者も同罪。

苦しんでいる人が居たならば無視せず手を差し伸べてあげて欲しい。

身内であるなら一緒に闘って欲しい。

現代社会が抱える問題の数々に鋭いメスを入れたかのような本作の本質にこそ鑑賞者は目を向けて、どうする事が大事なのか大切なのかをしっかりと考えてみるのもいいかもしれない。

そっかあフリースクールの喜多嶋先生の正体はあの人物だったのかあ。

こころのお母さんも娘目線に立って励ましていたし、素敵なお母さんだったなあ(父親は空気だったけど)。

で、場合によっては優しく、場合によってはぶっきら棒な態度を見せるオオカミさまの正体も意外ではあったが、「見届け人」としてこの上ない役割を果たしているので要重要。

本職の声優さんだとばかり思って聞いていたが、エンドロールで芦田愛菜だと分かってびっくりした。

なんでも無難にこなすよね、流石の芦田愛菜先生である。

評価:★★★★

23/07/25DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日: 2023-06-28

メーカー: アニプレックス

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金の国 水の国

2023年07月14日 16時47分40秒 | アニメ(国内)

2022年

日本

117分

ファンタジー/ドラマ/ロマンス

劇場公開(2023/01/27)

監督:
渡邉こと乃
アニメーション制作:
マッドハウス

原作:
岩本ナオ『金の国 水の国』

声の出演:
ナランバヤル ・・・賀来賢人
サーラ ・・・浜辺美波
レオポルディーネ ・・・戸田恵子
サラディーン ・・・神谷浩史
ピリパッパ ・・・茶風林
オドゥニ・オルドゥ ・・・てらそままさき
ラスタバン三世 ・・・銀河万丈
ジャウハラ ・・・木村昴

ライララ ・・・沢城みゆき

<ストーリー>

100年断絶している金の国と水の国。金の国の王女・サーラと水の国の建築士・ナランバヤルは、国の未来のために偽りの夫婦を演じることに。

国が、動いた――
2人だけの“小さな嘘”から。

―感想―

アニメ映画にしては珍しく、ワンコもニャンコもそんなに可愛くない(笑)。

代わりに、俺自身がぽっちゃり体形の女性を好むのもあってか(デブとぽっちゃりは別だぞ!)サーラさんが可愛く目に映ったなあ。

国の主があんなんなのに、それぞれの国の為に尽力を惜しまず全力で行動を起こすナランバヤルが性格含めてイケメン過ぎる。

つか、人として出木杉君だろナランバヤル。

賢さと行動力がずば抜けて優れていて、同性からしても嫉妬もんですわ。

そんな彼に惚れてしまうサーラも文句の無い優しさを兼ね揃えており、自ずとナランバヤルとは相性抜群だというのが目に見えて分かってくるし、2人には幸せな形で結ばれて欲しいと願わずにはいられない。

殺伐としたオープニングで始まるが、終わってみればキャラクターも鑑賞者も皆が笑顔になれる優しい世界。

悪に染まる人の心を善の方向に動かすのは、そう容易いものではないだろうけども、サーラやナランバヤルの懸命な働きを観ていると、努力は必ず報われるという言葉も強ち嘘ではないのかもしれないなと思い知らされたのでありました。

それと純粋な愛、これだよね。

汚れなき愛は憎しみや怒りを静め、国を救うのである。

浜辺美波ちゃんの声質はサーラというキャラクターには合ってたけれど、声優として上手いのかそうでないのか、総合的に考えてもちょっと良く分らん(決して下手ではないが、すこぶる上手て程でもなかった)。

評価:★★★

23/07/14DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日: 2023-07-12

メーカー: バップ

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バブル

2023年06月28日 15時09分40秒 | アニメ(国内)

BUBBLE

2022年

日本

100分

アクション

劇場公開(2022/05/13)

監督:
荒木哲郎

声の出演:
ヒビキ ・・・志尊淳
ウタ ・・・りりあ。
シン ・・・宮野真守
カイ ・・・梶裕貴
電気ニンジャリーダー ・・・畠中祐
ウサギ ・・・千本木彩花

アンダーテイカーリーダー ・・・井上麻里奈
関東マッドロブスターリーダー ・・・三木眞一郎
マコト ・・・広瀬アリス

<ストーリー>

世界に降り注いだ泡(バブル)で重力が壊れた東京。バトルクールチーム・ブルーブレイズのエースであるヒビキは、プレイ中に落下した海中で不思議な力を持つ少女・ウタに助けられ…。

―感想―

歌を歌うからって名前を「ウタ」、まさかのワン〇ースと丸被り。

この作品、画が凄く綺麗だよね。

背景なんか丁寧に作り込まれているなと感心した。

キャラクターの引き画は普通なんだが、寄せ画になると急に画力が上がる。

強い、強すぎる。

ここまで強く描き込まれると一種のアート、視聴者の目を引き込ませるには十分にも程があるってものだ。

只一つ、嫌だったのはバブル(泡、水泡)の集合体。

本来なら綺麗だなと思う所なんだろうけど、余りにも力入れて描いている為に集合体恐怖症の人にとっては気持ち悪さしかない。

別に集合体恐怖症でも何でもない俺でも気色悪かったからなあ。

とまあ画の上手さ、綺麗さには80点はあげたい気持ちにはなるものの、肝心のストーリーが意味不明。

「人魚姫」と絡ませているのは明白なれど、だからなんやねん、としか思えない謎を謎のまま残した様な話の構成には閉口だった。

ウタが再び泡となって消えるシーンは、感動させるという意味での本作にとっては一番のクライマックス、ハイライトなはず。

しかしそのような感情には残念ながら俺はさせられなかったんよね、これも「起こった事」に対しての、れっきとした「答え」が付け足されていなかったからだろう。

少量の泡が何故か人(ウタ)となり、助けた青年達と一緒になって大惨事を回避し、そして再び愛する青年の目の前で泡となり勝手に消えた、大して深掘りも何もしていないそんな印象。

画力も大事だけど、物語の構成力はもっと大事なんだよね、それが圧倒的に足りてない。

結局、ウタちゃん可愛かったよね~、だけの感想で観終わらさせれた作品。

評価:★★★

23/06/28DVD鑑賞(新作)

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夏へのトンネル、さよならの出口

2023年06月03日 14時48分12秒 | アニメ(国内)

2022年

日本

83分

SF

劇場公開(2022/09/09 )

監督:
田口智久
演出:
田口智久
絵コンテ:
田口智久
原作:
八目迷「夏へのトンネル、さよならの出口」
脚本:
田口智久

声の出演
塔野カオル ・・・鈴鹿央士
花城あんず ・・・飯豊まりえ
加賀翔平 ・・・畠中祐
川崎小春 ・・・小宮有紗
浜本先生 ・・・照井春佳
カオルの父 ・・・小山力也
塔野カレン ・・・小林星蘭

<ストーリー>

過去の事故を心の傷として抱える塔野カオルと、自身の持つ理想像との違いに悩む花城あんず。ふたりは不思議なトンネルを調査し、欲しいものを手に入れるために協力関係を結ぶ。

―感想―

予想してたよりもキャラクターデザインが超好み。

ヒロインのあんずちゃんは普段無愛想だけど、時折見せる「照れ」の仕草が可愛すぎてムラムラ、じゃなかったキュンキュンしちゃった。

不慮の事故で亡くなったカオルの妹、カレンちゃんの良い子過ぎる所、兄想いの所、妹としては溺愛したくなる所に、そりゃカオルも悲しみを捨てきれないよなあと。

けど、2人の親父、てめえはダメだ!

一家の大黒柱として息子に気持ちは辛くても優しくしてあげるのが父親ってもんでしょうが!

時間を急速に進める不思議なトンネル「ウラシマトンネル」を介して、カオルとあんず、それぞれが必要としている「もの」、それが本当は何かを悟らせ、遂には数年の時を経て心と心が結ばれるシーンにちょっと感動は覚えたなあ。

要は、失ったものに手を伸ばすよりも、今にある大事なもの=人に目を向けろて事よね。

それが未来にある生きていく上での幸せにも結びつくのだろうから。

こういう純愛も悪くない、逆に応援したくなる。

美男美女のキスシーンには嫉妬する俺でも、良かったなお前等!と嬉しくはなった。

キーアイテムはビニール傘とガラケー携帯の二つでしょうか。

この二つが、要所要所の大事な瞬間にカオルとあんずの恋仲を取り持っているという演出に、話の構成上、上手く使いこなしているなと感心させられたね。

哀しみと苦しみを乗り越えたと見える、カオルとあんずのこの先2人で手を繋ぎ歩み進み続けるであろう新たな旅立ちに幸あれ、と願わずにはいられない、そんなラストシーンだった。

評価:★★★★

23/06/03DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日: 2023-06-02

メーカー: ポニーキャニオン

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