銀幕大帝α

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カラフル

2011年04月21日 23時24分22秒 | アニメ(国内)
10年/日本/127分/ファンタジー・ドラマ/劇場公開
監督:原恵一
エンディングテーマ:miwa『青空』

声の出演:冨澤風斗、宮崎あおい、南明奈、まいける、藤原啓治、麻生久美子、高橋克実

<ストーリー>
プラプラという天使によって中学生・小林真として人生を歩んでいくことになった“ぼく”の日常を通じて、誰もが抱える人生の“闇”を描く。
<感想>
題名はカラフルですけど、内容はどよ~んとした白黒に近い感じ。

自殺、いじめ、援助交際、受験、不倫、孤独

それぞれの悩みを抱える色んな人達を優しく丁寧に描いています。

灰色に染まった心の空間を多彩な色で埋め尽くしてくれるのは何なのか。

人は一人では生きていけない。
自分は他人を必要とし、他人は自分を必要としている。

≪互いが互いを必要とする事で人間は生きていけるんだよ。≫

実に分かり易く描写されていますね。

他人の体を借りて生き返った事で、見えなかった部分に気付いていく“ぼく”。
今この時をどうすれば良いのか。
どう生きれば良いのか。
カラフルな人生を歩むにはどうすれば良いのか。

少しずつ前向きな姿勢を取り戻し始めた時、初めて分かる人と人との繋がり。
その有難さ。

そして生きているという素晴らしさ。

哀しみの底から這い出てきた先にあったのは、自分と他人を大切にしなくてはいけないという答え。

これが、衝撃的なオチに上手く結びついている。

真がひろかに言う言葉。
「決して死んでは駄目だ」
この一言に原作者や監督が伝えようとするメッセージが見事に含まれています。
それは‘生きる’。

生きる事は大変かもしれない。
かと言って死を選ぶ事は間違っている。
生きてこそ、悲しみがあり怒りがあり笑いがある。
感情こそが生の証。

原監督の作品にはテーマ性そのものがしっかりとしていて、本当に見応えがある。
最後には笑顔を齎し、清々しさも与えてくれる。
で、途中ではしっかりと大人泣き。

食卓で真が家族に涙ながらに希望高を告白するシーンは素直に感動しちゃったなぁ。

オフィシャル・サイト

評価:★★★★
11/04/21DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2011-04-20
メーカー:アニプレックス

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