雪うさぎのJunk Yard

へタレ地方私鉄モデラーの独り言と撮り鉄日記

秋の空の下で

2012-11-03 21:57:55 | 撮り鉄日記

 鉄道イベントの秋、皆さんはどのように楽しんでいるでしょうか。日照時間は短くなるものの、形式写真を撮るには良い季節ですね。

 先日行ってきた頸城のイベント、今更ですがちょいとレポート。前回の公開時にはホジ3がレストアの為入場中だったので、現物を拝むのは今回が初めてです。40年前に消えた筈の伝説の車輛たちをこうやって青空の下で眺める事が出来るのは夢のようであり。井笠も現存する保存車をかき集めてこの様な形態での施設を創ることが出来ればと、井笠鉄道記念館の保存車と史料の行く末を案じつつ…

写真でしか見た事の無い古のPDCが目の前を走る、これの実現に向け奔走した関係者の皆様と、廃線当時解体の危機から救出し、今回の里帰りを快諾した方には深く感謝いたします。

昔の鉄道車両は、この様な些細な部分でも造形に拘りが感じられます。

Hゴム窓の鋼製扉が木に竹を接ぐ様な風情ではありますが、それがまたこの車輛の魅力でもあるでしょう。

フルレストアされたいすゞDA45機関。もともとボンネットトラック、バス用で、垂直シリンダなので高さがあり、車高の低い軽便客車に架装すれば当然車内に出っ張ってしまいます。その結果があの有名な車内中央のエンジンカバーです。まともな低床式気動車の実現は、後年センターアンダーフロアエンジンバス(日野ブルーリボンBD/BT系など)用に水平シリンダ式ディーゼルエンジンの開発まで待たねばなりません。国鉄レールバスや南部縦貫のキハ101はその成果ですね。

 バスやトラックでは半世紀放置物件のレストアとか幾らでも実例があると言っても、やはり山奥のトンネルに40年間仕舞われていた気動車のエンジンが回るのを見るのは感無量です。プリミティブなメカは強いということか、パワーエレクトロニクスの粋を結集した半導体素子満載の現代の電車、半世紀後に動く状態にあるのはどれだけあるのでしょうか。

(2012年10月21日 旧頸城鉄道百間町駅跡 くびき野レールパーク)


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