こたなたよりこんなこと

「登場人物」と「人物設定」は「フィクション」です。人物・企業・団体は実在のものとは関係ありません。

生物の進んできた道を知らせてくれた人

2008年03月28日 | 博物館・科学館

 ついに桜も満開の時期を迎えましたね~、そんなワケで「東京桜の名所」のひとつである「上野公園」へ行ってきましたよ。と、いっても目当ては「桜」では無く「国立科学博物館」で3月18日から開催されている「ダーウィン展」です。ダーウィンといえば世間の常識で「進化論を発表した人」で有名なのは「人間はサルが進化したもの」って言うのですね?まぁ実際は「人間」は「サル」から進化したものじゃないんですがね。この展示は「ダーウィン」の人生とその業績をさまざまな展示物で紹介するもので、有名な「ビーグル号」での航海、ガラパゴス島での発見。そして「種の起源」出版までの20年の研究が主だったものになりますね。それでこの展示は「米国自然博史物館」が2005年に企画、公開した展示展で、来年「種の起源」出版150周年を記念してダーウィンの故郷であるイギリスで開催されてフィナーレを迎える「世界的」な展示なんですよ。それで、現在は学校が「春休み」なんですね?すっかり忘れてましたよ…。まぁお子様が多いことで会場は混雑しており、これが「土日」だったらそれはもう大変な混雑ぶりになるのではないでしょうか?展示内容を簡単に「私の視点」で纏めると、入ってすぐは「進化」に対しての基本的な事の紹介です。「ヘンネ」が提唱した「系統樹」でまだ進化論が発表される前の4界で分類した時と、現在の「進化論」が確立し7界もしくは8界での時の差が良く出来ていましたね、進化論発表前はわざと「旧字」を使ったり「漢字」での表示がされていたりしており「現在」とのギャップをわかりやすくしてあるのです。そのコーナーを抜けるとダーウィンの形跡を追っていきます。「ダーウィン」ってかなりの「お坊ちゃま」だったんですね。でも「貴族」って言うわけでは無く「ジェントル」の家系で「祖父」が進化論の元になる理論を考えた「学者」で「父親」は「医者」そして「母親」の実家は「陶器」の有名ブランド「ウエッジウッド」の創立者の家系なんですよ。だからこそこのような研究が出来たのでしょうね。あの当時で大学を出ているのを考えれば当然かも知れません。そして22歳の時「ビーグル号」で航海に出ます。でもこれにはダーウィンの父はずいぶん反対したようですよ。まぁ父親は「牧師」にさせたかったようですから。こうして予定では2年半の航海が始まります。実際は5年もかかった航海になるのですが、ここでダーウィンは寄港地でさまざまな、それこそ「昆虫」、「動物」、「植物」「鉱物」と生物学や地質学に関するものを片っ端から本国、英国へ送り専門家に調査を依頼しています。このコーナーではそのダーウィンの「手紙」や標本、「ガラパゴス島」の生物が展示されます。実際に「博物館」なのに「イグアナ」や「ガラパゴスゾウガメ」もいるのにはびっくりです、ガラパゴス島での独自の進化をした生物達を過ぎると、「ビーグル号」での航海を終え「学者」として有名になったダーウィンが「種の起源」を発表したまでの時代を追って行く事になります。ここではダーウィンの私生活での事が多く、ダーウィンの研究室の再現展示もあります。最後に「日本での進化論」です。ここは大きな展示は無いですが日本での進化論に関しての事です。英国や欧州の多くの国が「キリスト教」で「神が人間を創った」として「進化論」に対して「神への冒涜」といった感じが強いのですが、日本は「仏教国ですので大きな反発にあう事もなく受け入れたられた経緯が説明されていました。そして第二展示場へ、そこへ向かう通路には「常設展」の関連展示が紹介されていますので、さらに詳しい事を見るには良いでしょうね。それで「第二会場」ですが、ここでは「生きている化石」が紹介されてます。そしてメインは「シーラーカンス」。近似種の標本もあります。最後は「まとめ」のプロジェクタ映像です。進化は今も続き、そして生命の、生物の無限の可能性をこれからも人類は研究していく、そしてその研究は「チャールズ・ダーウィン」が発表した一つの論文が多大な影響を与えた事が語られます。で、「関連グッズ販売コーナー」へ。関連グッズはあんまり大したものが無かったですよ…絵葉書がメインって感じでしょうか?

「ダーウィン展」を後にして、「日本館1F」にて開催されている「日本の科学者技術者展シリーズ第5回 なでしこたちの挑戦 -日本の女性科学者技術者-」です。ここでは日本における先駆的女性科学者・技術者6人、「荻野吟子」「吉岡彌生」「香川綾」「保井コノ」「黒田チカ」「湯浅年子」の生涯と実績が紹介されてます、明治から昭和にかけてまだ「女性の社会進出」があまり認められおらず、「学者なんぞとんでもない」といった風潮の中で困難な道を諦めず切り開き、女性ならではの観点で研究し、後世へ伝えてきた経緯と標本、愛用品が展示されています。正直、この展示はあまり「眼中」に無かったのですが、見ていくうちにその素晴らしさに感動しましたよ。特に私は「香川綾」さんが印象的でしたよ。現在における「料理レシピ」と「栄養学」の基礎を築いた方ですから。今、料理レシピで当たり前のように使われている「大さじ1杯」や「小さじ1杯」は彼女が考案したのです。そして、当たり前のように料理で使う「計量カップ」もそうです。「美味しく、栄養に優れた料理を誰もが同じように簡単に作れるよう」と考案されたのですから。特番などの「偉人伝」的番組で是非取り上げてもらいたい人物ですよ。この展示は、何かを目指している同じ「女性」にぜひ見てもらいたいです。ちなみにこの展示は「常設展料金」で見れます。

 帰りはついでながら、チョット上野公園を散歩しましたが、桜、満開ですよ。ただし、人もビッチリです。でも時間が早かったせいもありますが、そんなに「バカ騒ぎ」してるのはいませんでしたね。私は「花より団子」では無く「団子より華」な人ですのでなんだか良い気分ではなかったですが。

 それでは本日の登場人物は「進化」とくればこの方でしょう。命を見届け、見守る存在、「命の女神」で「天元界 生物運脈省 霊魂運命監査室室長」の「アルセレート・エリクス・エフォナー」さんです。すべての生き物進化の過程は今も続いているのです。

2008_03_28

コメント (6)
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