8月16日(木)
セリーグでトップ独走の広島カープ。昨夜のタイガース戦での勝利で、三年連続の8月中の「優勝マジック」点灯となりました。
60勝39敗2分の貯金「21」でマジックナンバーは「32」。
現在、11.5ゲーム差の2位のジャイアンツが52勝54敗2分の借金「2」で、カープを追う5チームが全て負け越しているのですから、数字的には圧倒的な強さを誇っていますが、はたして本当に強いのかどうか、首をひねりながらテレビを見ています。
他チームのファンからすれば、なんとアホくさい思い上がりと一蹴されそうですが、開幕前に描いていた展望からすると、今年のカープは、万全な状態にはほど遠いチーム状況のまま推移して来ているのは事実なのです。
まず投手陣。
コンスタントに活躍していて計算が立つのは大瀬良とジョンソンの二人ですが、ジョンソンは5月下旬に夫人の出産に立ち会うため二週間ほどアメリカに帰国していました。
大誤算は、昨年15勝3敗で最高勝率に輝いた藪田。今季はその面影全くなく、ここまでわずかに2勝でほとんどファーム暮らし。
野村、岡田、九里の三人が6勝ずつで、かろうじて先発ローテーションに入ってはいますが、岡田は速球の威力はあるものの依然として制球力に不安があり、野村、九里は2ストライクに追い込んでも、これぞという決め球がなく安定感がありません。
昨年、今村、ジャクソン、中崎と繋いだ磐石の救援陣も、今年は今ひとつ精彩に欠け、実績の乏しい選手でなんとか凌いでいる状態なのです。
「そうは言っても、強力な打撃陣はハンパない」という声が聞こえて来そうですが。
実は、「タナ・キク・マル」の田中・菊池の打率は「.250」前後で、たいして打っていないのです。
三番の丸は確かに大活躍ですごい働きですが、実は彼、4月末の阪神戦で、彼らしくない集中力に欠けた様子で三振を喫したことがありました。少し調子を落としているのかなと気になっていたら、やはり疲れていたのでしょう、その試合でダイビングキャッチを試みて右足負傷。ほぼ一ヶ月間戦列を離れていました。
今は大活躍の主砲の鈴木誠也も、昨年九月の大怪我の影響は大きく、なんとか開幕戦には登場したものの、やや無理があり間もなく登録抹消。活躍し出したのは連休辺りからだったのです。
その他、昨年、カープ最高打率「.310」でリーグ4位に入った安部が極度の不振で二軍落ち。オールスター後に復活したものの、8月7日に右手中指骨折でまた消えていますし、新井のお兄ちゃんもキャンプ後半の怪我で開幕に間に合わなかったのです。そして、かつての主砲エルドレッドも今年は二軍暮らしが続いている始末です。
それでもセリーグを独走しているのは、欠場した選手の穴をきちんと埋めていく代役の選手が次々と現れる層の厚さがものを言っているのですから、決して文句は言えません。
しかし、一昨年の日本シリーズでの敗戦、昨年のクライマックスシリーズでの屈辱を思い起こすと、今年は優勝するにしても、日本一の座を手にするべく、秋までに万全のチーム力を築かなければなりません。
ちなみに昨年は、今年より一週間も早い8月8日に、65勝35敗4分という、なんと「30」の貯金を持ってマジック「33」が点灯していますので、やはり、今シーズンは戦力的に今ひとつなのは確かなのです。
まあ、マジックが出た段階で10以上のゲーム差があれば、まず引っくり返ることはなさそうなので、今活躍している選手はあまり無理をせず、そして、戦列を離れている選手は9月末までに復帰できるよう調整してもらって、来たる10月のCSの時には、とてつもなく強い万全のチーム陣容で臨んでほしいと願っているところです。
優勝へ近づくカープ盆のころ 弁人
セリーグでトップ独走の広島カープ。昨夜のタイガース戦での勝利で、三年連続の8月中の「優勝マジック」点灯となりました。
60勝39敗2分の貯金「21」でマジックナンバーは「32」。
現在、11.5ゲーム差の2位のジャイアンツが52勝54敗2分の借金「2」で、カープを追う5チームが全て負け越しているのですから、数字的には圧倒的な強さを誇っていますが、はたして本当に強いのかどうか、首をひねりながらテレビを見ています。
他チームのファンからすれば、なんとアホくさい思い上がりと一蹴されそうですが、開幕前に描いていた展望からすると、今年のカープは、万全な状態にはほど遠いチーム状況のまま推移して来ているのは事実なのです。
まず投手陣。
コンスタントに活躍していて計算が立つのは大瀬良とジョンソンの二人ですが、ジョンソンは5月下旬に夫人の出産に立ち会うため二週間ほどアメリカに帰国していました。
大誤算は、昨年15勝3敗で最高勝率に輝いた藪田。今季はその面影全くなく、ここまでわずかに2勝でほとんどファーム暮らし。
野村、岡田、九里の三人が6勝ずつで、かろうじて先発ローテーションに入ってはいますが、岡田は速球の威力はあるものの依然として制球力に不安があり、野村、九里は2ストライクに追い込んでも、これぞという決め球がなく安定感がありません。
昨年、今村、ジャクソン、中崎と繋いだ磐石の救援陣も、今年は今ひとつ精彩に欠け、実績の乏しい選手でなんとか凌いでいる状態なのです。
「そうは言っても、強力な打撃陣はハンパない」という声が聞こえて来そうですが。
実は、「タナ・キク・マル」の田中・菊池の打率は「.250」前後で、たいして打っていないのです。
三番の丸は確かに大活躍ですごい働きですが、実は彼、4月末の阪神戦で、彼らしくない集中力に欠けた様子で三振を喫したことがありました。少し調子を落としているのかなと気になっていたら、やはり疲れていたのでしょう、その試合でダイビングキャッチを試みて右足負傷。ほぼ一ヶ月間戦列を離れていました。
今は大活躍の主砲の鈴木誠也も、昨年九月の大怪我の影響は大きく、なんとか開幕戦には登場したものの、やや無理があり間もなく登録抹消。活躍し出したのは連休辺りからだったのです。
その他、昨年、カープ最高打率「.310」でリーグ4位に入った安部が極度の不振で二軍落ち。オールスター後に復活したものの、8月7日に右手中指骨折でまた消えていますし、新井のお兄ちゃんもキャンプ後半の怪我で開幕に間に合わなかったのです。そして、かつての主砲エルドレッドも今年は二軍暮らしが続いている始末です。
それでもセリーグを独走しているのは、欠場した選手の穴をきちんと埋めていく代役の選手が次々と現れる層の厚さがものを言っているのですから、決して文句は言えません。
しかし、一昨年の日本シリーズでの敗戦、昨年のクライマックスシリーズでの屈辱を思い起こすと、今年は優勝するにしても、日本一の座を手にするべく、秋までに万全のチーム力を築かなければなりません。
ちなみに昨年は、今年より一週間も早い8月8日に、65勝35敗4分という、なんと「30」の貯金を持ってマジック「33」が点灯していますので、やはり、今シーズンは戦力的に今ひとつなのは確かなのです。
まあ、マジックが出た段階で10以上のゲーム差があれば、まず引っくり返ることはなさそうなので、今活躍している選手はあまり無理をせず、そして、戦列を離れている選手は9月末までに復帰できるよう調整してもらって、来たる10月のCSの時には、とてつもなく強い万全のチーム陣容で臨んでほしいと願っているところです。
優勝へ近づくカープ盆のころ 弁人