毎週の出来事をお伝えします
電話室便り
ディック・ブルーナのデザイン
2007-11-07 / 本
私が 「 うさこちゃん 」 と初めてあったのは、
いとこのうちで、でした。
私は5歳か6歳くらいだったと思います。
ちいさな正方形の、色のはっきりした、1ページに うさぎ とか、とり とか、さかな
なんかが 大きく1つだけ描かれた絵本。
今思い返すと、その時の印象は ” サインみたい ” だったようです。
( はっきりとサインを意識したわけではなくて、なんだかいつもの絵本と違う感じ )
と同時に、その絵本は、一緒においてあった 『 おやすみなさいのほん 』 と共に
私にとって、初めての 「 外国 」 だったように思うのです。
うちにある絵本は いわさきちひろの絵のものとか 泣いた赤鬼とか、日本版グリム
童話、でしたから。
その後40年ほどたちました。
うさこちゃんは2年前に誕生50周年を迎えていたのです。
おとついの月曜日に この 『 ディック・ブルーナのデザイン 』 を買いました。
初めてであってから今日まで わたしが うさこちゃん のファンだったことはなく、
なのに何故? それは この本の内容がとてもよかったから!
特に購入のGOサインを出してくれた箇所がありまして、
それは74ページの
「 わたしの線は、
いつもすこし震えています。
まるで心臓の鼓動のように。
震える線はわたしの個性なのです。 」
という、インタビューへのブルーナさんの答えの文章でした。
他の大勢とは違う ” わたし ” 。
確かに ブルーナさんはミッフィーを、いろいろな彼の動物達、子供達、植物達を
とても風変わりなやりかたで描いていました!!
この、コンピューター全盛の世の中にあって、
世界のディック・ブルーナであるにもかかわらず、助手を使わず自分1人で
デッサンを繰り返すこと、線を描くこと、色を決めること、などなど全て手作業、
何十年と繰り返してきた、そう、ブルーナさんのオリジナルのやりかたで。
自分で自分の個性を育て、たいせつにしてゆくこと
それを ブルーナさんが具体的にこの本で示してくれているのでした。
自分にできること、できないこと
好きなやり方、好きではないやり方
それらを時間をかけて見極めながら、できるだけシンプルに! 表現し続ける。
ひとはそれぞれに環境的に恵まれていたり、あんまり どころか ぜんぜん恵まれては
いなかったり、ですが、この ブルーナさんの創造のありかたは普遍的な真実だと思う。
他とは違う ” 自分 ” のやり方をみつけ、
自分だけのイメージを形作ってゆくのです。
それが アートワークであっても、人生の日々1日1日であっても。
オランダはユトレヒトでのブルーナさんの生活スタイルや、絵本作家の前段階の
デザインの仕事も紹介されていて、なんというか・・・心が暖かくなる本です。
そうそう、初めて出逢ったうさこちゃん達がなにかのサインみたい、と感じたのは
ブルーナさんご自身で ” わたしはグラフィックデザイナーなんです。 ” といっている
その文章で納得しました。
デザイン、を 子供心に感じたんですね、きっと。
ディック・ブルーナ 御歳80歳!
こんなふうに歳をとりたーい!!
そんなことも強く考えた1冊です。
いとこのうちで、でした。
私は5歳か6歳くらいだったと思います。
ちいさな正方形の、色のはっきりした、1ページに うさぎ とか、とり とか、さかな
なんかが 大きく1つだけ描かれた絵本。
今思い返すと、その時の印象は ” サインみたい ” だったようです。
( はっきりとサインを意識したわけではなくて、なんだかいつもの絵本と違う感じ )
と同時に、その絵本は、一緒においてあった 『 おやすみなさいのほん 』 と共に
私にとって、初めての 「 外国 」 だったように思うのです。
うちにある絵本は いわさきちひろの絵のものとか 泣いた赤鬼とか、日本版グリム
童話、でしたから。
その後40年ほどたちました。
うさこちゃんは2年前に誕生50周年を迎えていたのです。
おとついの月曜日に この 『 ディック・ブルーナのデザイン 』 を買いました。
初めてであってから今日まで わたしが うさこちゃん のファンだったことはなく、
なのに何故? それは この本の内容がとてもよかったから!
特に購入のGOサインを出してくれた箇所がありまして、
それは74ページの
「 わたしの線は、
いつもすこし震えています。
まるで心臓の鼓動のように。
震える線はわたしの個性なのです。 」
という、インタビューへのブルーナさんの答えの文章でした。
他の大勢とは違う ” わたし ” 。
確かに ブルーナさんはミッフィーを、いろいろな彼の動物達、子供達、植物達を
とても風変わりなやりかたで描いていました!!
この、コンピューター全盛の世の中にあって、
世界のディック・ブルーナであるにもかかわらず、助手を使わず自分1人で
デッサンを繰り返すこと、線を描くこと、色を決めること、などなど全て手作業、
何十年と繰り返してきた、そう、ブルーナさんのオリジナルのやりかたで。
自分で自分の個性を育て、たいせつにしてゆくこと
それを ブルーナさんが具体的にこの本で示してくれているのでした。
自分にできること、できないこと
好きなやり方、好きではないやり方
それらを時間をかけて見極めながら、できるだけシンプルに! 表現し続ける。
ひとはそれぞれに環境的に恵まれていたり、あんまり どころか ぜんぜん恵まれては
いなかったり、ですが、この ブルーナさんの創造のありかたは普遍的な真実だと思う。
他とは違う ” 自分 ” のやり方をみつけ、
自分だけのイメージを形作ってゆくのです。
それが アートワークであっても、人生の日々1日1日であっても。
オランダはユトレヒトでのブルーナさんの生活スタイルや、絵本作家の前段階の
デザインの仕事も紹介されていて、なんというか・・・心が暖かくなる本です。
そうそう、初めて出逢ったうさこちゃん達がなにかのサインみたい、と感じたのは
ブルーナさんご自身で ” わたしはグラフィックデザイナーなんです。 ” といっている
その文章で納得しました。
デザイン、を 子供心に感じたんですね、きっと。
ディック・ブルーナ 御歳80歳!
こんなふうに歳をとりたーい!!
そんなことも強く考えた1冊です。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
« 動機は大事 | 赤ちゃんのい... » |
札幌で時間がとれる時しかお店に寄れませんが、先月お邪魔してコースターと木のトレイを購入。とても気に入っています。
旭川市内から見える大雪の山々はもう真っ白です。
お久しぶりです。ご来店いただき、お買い物もしていただ
いて、ありがとうございます。 そしてコメントも!
ディック・ブルーナの本を、これから少しずつ集めようと
思っております。 この本を読んだから、です。
まんなさんも やはりあの箇所に心が動いたのですね。
さりげないけど、とてもとても大事なことを伝えて
いますよね。 子供をもってみて、自分のこと そして
子供に対して も しみじみ考えさせられる箇所でした。
旭川はもうかなり冷え込む日々ですよね。
風邪におきをつけてくださいネ。
またぜひコメントいれてください!! お待ちしてます。