マイルスを聴けば

永遠不滅の都会ミュージック。

私は マイルス・デイビスを聴くたびに そう感じます。



明るくない。

不機嫌。

癒されない。

一人ぼっち。

漂っている。

不安定。

冷たい。

鋭い。

不穏な感じ。

不吉。

予感。

言葉少な。

繊細。

敏感。

・・・・・・・。


こんなイメージ。 マイルス・デイビスそのひとの外見のイメージとも重なります。

成功してお金持ちになっても贅沢太りしなかった

数少ない、ほとんど稀なミュージシャン。

彼の体と精神には、贅肉というものは存在しなかったようです。

上記のような、精神状態を落ち込む方向に向かわせるかのような感想を抱きながら、

一体 どんな時にマイルスを聴くわけ? と思うんだけど

聴くとねえ、落ち着くのですね。 何故か。

突き放されて、あきらめられる、自分を苦笑いできる。

そうしていつのまにかマイルスの硬質な芸術世界に入り込んで

大都会の雑踏に紛れ込むような不思議な安堵感を手に入れられるのです。



Miles Davis,  trumpet

Wayne Shorter,  tenor sax

Tony Williams,  drums

Ronald Carter,  bass

Herbie Hancock,  piano


今回の写真は 『 E.S.P.』 というアルバムで、

メンバーはこの5人。

このクインテットの時期の作品が なんといっても ” 不穏感 ”全開だと思うんです。

危うく、不安定で、けだるくて。 

そして、結晶のような美を味わえます。

5人中、リーダーのマイルスとドラムのトニー・ウイリアムスはもう他界していて、

残り3人にジャック・ディジョネットのドラムスを加えた 『 The Quartet 』 が

10月17日 ( 水 ) 札幌にやってきます!

” マイルス・デイビスに捧ぐ ” なーんて謳っちゃってるけれど、どうなのかしらん?

でも、しかし、観に聴きにいってきます。

生音であの不穏な音楽が聴けるかもしれないし・・・・・。

店を早じまいしていってきます。
















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