Henri Cartier-Bresson

そして、『 アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶 』 。

シアターキノ にて。



生前は インタヴューを拒否し続けていたことが有名なブレッソンが 

己の死が そう遠くはないことを自覚してか なんなのか 全編 しゃべりまくり、

の ドキュメンタリー映画 です。


チラシによると、

「 20世紀最大の天才写真家が ―

人生の最期に ” 愛すべき記憶 ” と 
 
 ” 決定的瞬間 ” の謎を初めて語った、

  奇跡のドキュメンタリー。 」

なのだそう、です。


現代写真界で このひとを知らない写真家はいないし、

20世紀の芸術史に 輝かしくその名を刻む、しかもトップレベルで、の1人だし、

まあ 死ぬ前に いろいろ お話しているところを 映像として残したくなったのかな。

・・・・そのわりには 当り障りのない話、ばかりです。


かの有名な この1枚は いかにして撮ったか。

私は 少々ひねくれているかも ...... 成功ばなしは つまらない。

” ああ そうですかあ、 ” ってなかんじ。

上手くいえないけれど、もっと 奥のあるはなしが聞けたらなあ と じれったかった。

たとえば 写真を撮り始めたころのこと とか 写真人生で 1番難しかった時期 とか

愛用のレンズや カメラの機種や なぜそれを使ったか、とか ( 聴いてもあんまり

理解できないかもしんないケド ..... 。) 些細な事柄。

「 人生を愛した写真の神様 」 の 愛すべきその人生 が 伝わってこない。


そして アーサー・ミラー、エリオット・アーウイット、イザベル・ユペール、

ジョセフ・クーデルカ、などの人々が いかに 彼が偉大か と語る ...... 。


観て 損した、 とまでは言わぬが、 おもしろくもなんともない 1本 でした。

なんの ” 秘密 も、なかったのでした。



でも 帰ってから 久しぶりに ブレッソンの写真集を 見たくなり

ゆっくり 眺め、ちょっといい時間、ではありました。 

 



 
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