毎週の出来事をお伝えします
電話室便り
Henri Cartier-Bresson
2006-10-06 / 映画
シアターキノ にて。
生前は インタヴューを拒否し続けていたことが有名なブレッソンが
己の死が そう遠くはないことを自覚してか なんなのか 全編 しゃべりまくり、
の ドキュメンタリー映画 です。
チラシによると、
「 20世紀最大の天才写真家が ―
人生の最期に ” 愛すべき記憶 ” と
” 決定的瞬間 ” の謎を初めて語った、
奇跡のドキュメンタリー。 」
なのだそう、です。
現代写真界で このひとを知らない写真家はいないし、
20世紀の芸術史に 輝かしくその名を刻む、しかもトップレベルで、の1人だし、
まあ 死ぬ前に いろいろ お話しているところを 映像として残したくなったのかな。
・・・・そのわりには 当り障りのない話、ばかりです。
かの有名な この1枚は いかにして撮ったか。
私は 少々ひねくれているかも ...... 成功ばなしは つまらない。
” ああ そうですかあ、 ” ってなかんじ。
上手くいえないけれど、もっと 奥のあるはなしが聞けたらなあ と じれったかった。
たとえば 写真を撮り始めたころのこと とか 写真人生で 1番難しかった時期 とか
愛用のレンズや カメラの機種や なぜそれを使ったか、とか ( 聴いてもあんまり
理解できないかもしんないケド ..... 。) 些細な事柄。
「 人生を愛した写真の神様 」 の 愛すべきその人生 が 伝わってこない。
そして アーサー・ミラー、エリオット・アーウイット、イザベル・ユペール、
ジョセフ・クーデルカ、などの人々が いかに 彼が偉大か と語る ...... 。
観て 損した、 とまでは言わぬが、 おもしろくもなんともない 1本 でした。
なんの ” 秘密 も、なかったのでした。
でも 帰ってから 久しぶりに ブレッソンの写真集を 見たくなり
ゆっくり 眺め、ちょっといい時間、ではありました。
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