インサイド・マン

スガイ8階にて 『 インサイド・マン 』 を観ました。

映画は まあまあ。 

刑事もの としても 犯罪サスペンスもの としても ちょっと中途半端な

感じをうけましたが、こういう映画で 私が 最も興味をもって見入るのは、 

舞台となった ” 街 ” なのです。

今回は N.Y.はマンハッタン。 

ダウンタウンの ウオールストリート、金融街です。

銀行などの 建物の 格式のある立派さ! 石の建物で 歴史もあるのでしょうが、

日本の銀行の 全体的なチープさを感じずに入られない。

そして マンハッタンの警察の動きの 速いこと 速いこと !

映画だから 少し大げさにやっているんじゃないの~!? と思ったら、

ホントに あんな感じ、なのだそうです。 ( 住んでた人に聞いたところ )

殺人事件を中心に ” 事件 ” が多いどころか 日常茶飯事の土地柄、

判断に 時間をかけてはいられない、細かいこと言ってられない、

そんなこんなで、日本人からみると すごいスピード。

そして 当たりまえですが 人種の多さ。

これも 単一民族国家の 日本人には 実情を理解するのは 難しいかな。

だって、映画のなかで出てくるのですが、

” アルバニア語 ” を話し 聞く人 なーんて、すぐにはいないですよねえ。

でも マンハッタンには いるんですねえ。

野次馬のなかにいた労働者の、 別れた元女房!

すぐさま呼ばれて テープの 翻訳。

( その見返りには 袋一杯の 駐車違反チケットの 無効扱いを 

押し付けられていました ! ) 

それから、インド人 ( ターバンを取られて キーキーわめいていた )、

ユダヤ人、ポーランド人、中国人、、、、沢山出てきた。

一切れが 人の顔くらいある ピザ とか、ペーパーカップのコーヒー とか、

属する階級の違い とか ( ジュディ・フォスターは エグゼクティヴ専門の

弁護士役、デンゼル・ワシントンは 市警の 敏腕刑事役、二人の会話にも

歴然と 社会的地位の差があらわれていた )。

同じマンハッタンの映画でも、ウッディー・アレンの作品とは 

また一味もふた味も違う、下町の雰囲気を感じる、イメージを膨らませる

ことのできる、そういう意味で 楽しめた一本でした。











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