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電話室便り
インサイド・マン
2006-07-07 / 映画
映画は まあまあ。
刑事もの としても 犯罪サスペンスもの としても ちょっと中途半端な
感じをうけましたが、こういう映画で 私が 最も興味をもって見入るのは、
舞台となった ” 街 ” なのです。
今回は N.Y.はマンハッタン。
ダウンタウンの ウオールストリート、金融街です。
銀行などの 建物の 格式のある立派さ! 石の建物で 歴史もあるのでしょうが、
日本の銀行の 全体的なチープさを感じずに入られない。
そして マンハッタンの警察の動きの 速いこと 速いこと !
映画だから 少し大げさにやっているんじゃないの~!? と思ったら、
ホントに あんな感じ、なのだそうです。 ( 住んでた人に聞いたところ )
殺人事件を中心に ” 事件 ” が多いどころか 日常茶飯事の土地柄、
判断に 時間をかけてはいられない、細かいこと言ってられない、
そんなこんなで、日本人からみると すごいスピード。
そして 当たりまえですが 人種の多さ。
これも 単一民族国家の 日本人には 実情を理解するのは 難しいかな。
だって、映画のなかで出てくるのですが、
” アルバニア語 ” を話し 聞く人 なーんて、すぐにはいないですよねえ。
でも マンハッタンには いるんですねえ。
野次馬のなかにいた労働者の、 別れた元女房!
すぐさま呼ばれて テープの 翻訳。
( その見返りには 袋一杯の 駐車違反チケットの 無効扱いを
押し付けられていました ! )
それから、インド人 ( ターバンを取られて キーキーわめいていた )、
ユダヤ人、ポーランド人、中国人、、、、沢山出てきた。
一切れが 人の顔くらいある ピザ とか、ペーパーカップのコーヒー とか、
属する階級の違い とか ( ジュディ・フォスターは エグゼクティヴ専門の
弁護士役、デンゼル・ワシントンは 市警の 敏腕刑事役、二人の会話にも
歴然と 社会的地位の差があらわれていた )。
同じマンハッタンの映画でも、ウッディー・アレンの作品とは
また一味もふた味も違う、下町の雰囲気を感じる、イメージを膨らませる
ことのできる、そういう意味で 楽しめた一本でした。
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