レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

エーリンナが単行本化 劉備徳子

2018-04-01 06:34:18 | マンガ
『劉備徳子は静かに暮らしたい』仲野えみこ

 ララ連載で「花とゆめコミックス」既刊3巻。まえにも言及したことはある。三国志で転生で学園ラブコメ。『アリーズ』同様、なんでそろって日本人になってるんだなどと言うだけムダ。
 魏、呉、蜀それぞれ曹操、孫権、劉備が女の子で、周囲をムダにイケメン(嫌いな言葉だけど敢えて)が囲んでいるというのもこのテの話のお約束、でも不愉快ではない。3巻では地元のショッピングモールのミスコンに応募するという状況で、操ちゃん(曹操)が特技として披露するのが「詩」、もちろん漢詩であるのが愉快。
 元ネタが元ネタなので、ヒゲは無理としてももうちっとゴツイ系を出してほしいとは思う。周瑜の「~っす」という言葉遣いには違和感あるが、史実でも美形であることは説明してあること、実際絵の上でもいちばん美形に見えることは良し。

 声の配役、いまの私ではヘタリアの出演者たちがメインで浮かぶのだが、それだと真っ先に、曹操=操ちゃんは偉そうな男言葉なので「スイス」。司馬懿は腹の底が知れなくてとろんとした感じが重なるので「ロシア」で。
 孫権=はかりちゃんに「ハンガリー」、周に「オーストリア」で孫策に「プロイセン」。
 徳子に中国、張飛=飛虎(ひこ)に投げやりにイタリアかアメリカ(のーてんき型ということで)。

 ところで、いまは女の子になっている元「兄者」にメロメロのままとまどっているマジメな関(関羽)が私の妄想あふれる心で見ればアグリッパ犬とダブる。すると、それより軽いノチのヒコがマエケナスということになるのだけどね。



「ツイ4」で連載された『うたえ!エーリンナ』が単行本になるので宣伝を貼る。
「うたえ!エーリンナ 単行本」
 サッポーのもとで学ぶ少女たち。いつか終わるとわかっている楽園。吉屋信子の世界を連想するのはやや不吉かもしれないが。
コメント
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