ふと見上げた空に細い月を見つけると、思わず立ち止まって見入ってしまいますよね。
超スリムなお月さま(月齢1.3) 輝面比0.02
2009年2月26日17時48分 SE200N 直焦点 D70 ISO200 1/10
儚げだけど、とってもきれいで、何か得した気分にもなってしまいます。
もっと細い月も見てみたい…と思うところですが、究極に細い月の限界はどこにあるのでしょう?
細い月は天体現象ではありませんが、かねてから究極に細い月を観察テーマの一つとしていたので、
今年から「来年みたい天体現象」の定番テーマとして毎年紹介することにしましょう。
究極の細い月といえば月齢1未満の月…となりますが、
そうそう見えるわけではありません。
月齢0.9の細い月 輝面比0.01
2010.4.15 18:46:58 f100mm F6.0 D50 ISO800 1/4(トリミング)
月齢1未満の月が見える日の条件として、新月時刻>日没時刻 という関係があります。
来年の新月時刻と仙台市の日没時刻は下記のとおりです。
新月時刻 日没時刻 翌日の日没月齢&高度
1月10日 10時31分 (16時36分) 1.3 13.397°
2月08日 23時39分 (17時08分) 0.7 7.779°
3月09日 10時54分 (17時40分) 1.3 14.784°
4月07日 20時24分 (18時07分) 0.9 9.228°
5月07日 04時30分 (18時35分) 1.6 15.889°
6月05日 12時00分 (18時59分) 1.3 9.031°
7月04日 20時01分 (19時06分) 1.0 3.438°
8月03日 05時45分 (18時46分) 1.5 7.187°
9月01日 18時03分 (18時08分) 1.0 4.397°
10月01日 09時11分 (17時21分) 1.3 8.134°
10月31日 02時38分 (16時40分) 1.6 11.258°
11月29日 21時18分 (16時19分) 0.8 7.364°
12月29日 15時53分 (16時26分) 1.0 9.331°
〈考察〉
月齢1.2~1.3は日没10分後に簡単に見える。
月齢0.9は日没35分後に見える(撮影可能となる)が空の透明度に依存する。
月齢0.8は不明、日没時高度が7.3°の場合、日没35分後は1.5°になる。
月齢1前後の月の観望好期は白道が立ち上がっている11月~4月までである。
以上のことから、
来年の「月齢1.0未満の月撮影ミッション!」遂行可能日は
2月 9日(火) 月齢0.7 日没17:09
4月 8日(金) 月齢0.9 日没18:08
11月30日(水) 月齢0.8 日没16:19 …の3回となります。
さすがに月齢0.7は無理そうに思えますが、
見ることのできる細い月の限界は、どのくらいなのでしょう?
実は、細い月を見た世界記録があります。
「細い月を見た世界記録は、1996年1月20日米国アリゾナ州ツーソンの
標高730m地点から口径8cmの望遠鏡による観測で、このときの
月齢は12時間7分でした。」(「月のきほん」白尾元理.著 誠文堂新光社)
ふむふむ、月齢12時間7分ということは、月齢は0.5になりますね。わぉ!
ということは、2月9日の月齢0.7はまだまだ序の口ということになります。(笑)
2月9日の月齢0.5は昼間の12時頃になります。
もし、2月9日の11時45分までに、青空の中で月齢0.5の月を
見ることができれば、みごと世界記録達成!となりま~す。
しか~も、この日は月の近地点通過3日前ですので、条件としては最良です。
標高の高いところに望遠鏡を持参して、チャレンジしたいところですが、
太陽との離角は11時45分でも6°45′しかありません。
そんな近傍で月齢0.5の月が見えるものですかねぇ。
かなり透明度の良いところじゃないと見えないと思うのですが…。
いつの日か、チャンスがある時にチャレンジしてみたいですね。
超スリムなお月さま(月齢1.3) 輝面比0.02
2009年2月26日17時48分 SE200N 直焦点 D70 ISO200 1/10
儚げだけど、とってもきれいで、何か得した気分にもなってしまいます。
もっと細い月も見てみたい…と思うところですが、究極に細い月の限界はどこにあるのでしょう?
細い月は天体現象ではありませんが、かねてから究極に細い月を観察テーマの一つとしていたので、
今年から「来年みたい天体現象」の定番テーマとして毎年紹介することにしましょう。
究極の細い月といえば月齢1未満の月…となりますが、
そうそう見えるわけではありません。
月齢0.9の細い月 輝面比0.01
2010.4.15 18:46:58 f100mm F6.0 D50 ISO800 1/4(トリミング)
月齢1未満の月が見える日の条件として、新月時刻>日没時刻 という関係があります。
来年の新月時刻と仙台市の日没時刻は下記のとおりです。
新月時刻 日没時刻 翌日の日没月齢&高度
1月10日 10時31分 (16時36分) 1.3 13.397°
2月08日 23時39分 (17時08分) 0.7 7.779°
3月09日 10時54分 (17時40分) 1.3 14.784°
4月07日 20時24分 (18時07分) 0.9 9.228°
5月07日 04時30分 (18時35分) 1.6 15.889°
6月05日 12時00分 (18時59分) 1.3 9.031°
7月04日 20時01分 (19時06分) 1.0 3.438°
8月03日 05時45分 (18時46分) 1.5 7.187°
9月01日 18時03分 (18時08分) 1.0 4.397°
10月01日 09時11分 (17時21分) 1.3 8.134°
10月31日 02時38分 (16時40分) 1.6 11.258°
11月29日 21時18分 (16時19分) 0.8 7.364°
12月29日 15時53分 (16時26分) 1.0 9.331°
〈考察〉
月齢1.2~1.3は日没10分後に簡単に見える。
月齢0.9は日没35分後に見える(撮影可能となる)が空の透明度に依存する。
月齢0.8は不明、日没時高度が7.3°の場合、日没35分後は1.5°になる。
月齢1前後の月の観望好期は白道が立ち上がっている11月~4月までである。
以上のことから、
来年の「月齢1.0未満の月撮影ミッション!」遂行可能日は
2月 9日(火) 月齢0.7 日没17:09
4月 8日(金) 月齢0.9 日没18:08
11月30日(水) 月齢0.8 日没16:19 …の3回となります。
さすがに月齢0.7は無理そうに思えますが、
見ることのできる細い月の限界は、どのくらいなのでしょう?
実は、細い月を見た世界記録があります。
「細い月を見た世界記録は、1996年1月20日米国アリゾナ州ツーソンの
標高730m地点から口径8cmの望遠鏡による観測で、このときの
月齢は12時間7分でした。」(「月のきほん」白尾元理.著 誠文堂新光社)
ふむふむ、月齢12時間7分ということは、月齢は0.5になりますね。わぉ!
ということは、2月9日の月齢0.7はまだまだ序の口ということになります。(笑)
2月9日の月齢0.5は昼間の12時頃になります。
もし、2月9日の11時45分までに、青空の中で月齢0.5の月を
見ることができれば、みごと世界記録達成!となりま~す。
しか~も、この日は月の近地点通過3日前ですので、条件としては最良です。
標高の高いところに望遠鏡を持参して、チャレンジしたいところですが、
太陽との離角は11時45分でも6°45′しかありません。
そんな近傍で月齢0.5の月が見えるものですかねぇ。
かなり透明度の良いところじゃないと見えないと思うのですが…。
いつの日か、チャンスがある時にチャレンジしてみたいですね。
アストロアーツの写真を見ていただいてありがとうございます。この日は午後出かけていて,しかも道路が混んでいてあせって帰宅して準備したので手近な機材で撮影してしまいました。ブログにあった2月9日はちゃんと準備して狙いたいものです。でも火曜日なんですね…。怒濤のブログ更新,さすがですね。
実はichさんのアストロアーツ投稿写真いつも期待して見ております。私もかねてから見たいと思っている月縁の写真が豊富にアップされているので参考にさせてもらってま~す。
来年も情報交換よろしくお願いします。では、良いお年を~。