昨日から10年に一度の寒波が到来するとさかんに報道されているので
どれほど寒いのかと思って早朝の気温を確認してみると…
ふ~む、氷点下7℃ですか~。
たしかに、寒いけど大騒ぎするほどの気温ではないですね~。
…と思ったのは朝だけで、日中に外気温度計を見て超ビックリです! 0℃を大きく下回ってます。
なんと本日の最高気温は-4.2℃、仙台で最高気温がプラスにならない真冬日はたま~にありますが、これほど気温が低い真冬日は記憶にありません。ひょっとしたら今日の寒さは10年に一度のレベルを超えているのではないだろうか?…ということで、その疑問を解決すべく晴れスター気象解析斑が急遽出動しました~。
2023年1月25日 日最高気温の低い方ランキング(宮城県)
地名 最高気温 時刻 標高 〈今日の寒さは?〉
第1位 駒ノ湯 -10.2℃ 16:28 525m 観測史上1位(2位 -9.7℃ 1996/1/31)
第2位 気仙沼 -7.0℃ 16:30 2m 観測史上1位(2位 -5.3℃ 1984/2/6)
第3位 新川 -6.4℃ 19:57 265m 歴代2位(1位 -6.5℃ 1984/2/6)
第4位 川渡 -6.0℃ 08:50 170m 歴代2位(1位 -6.4℃ 1996/1/31 1984/1/17)
第5位 塩釜 -5.6℃ 11:09 105m 観測史上1位(2位 -5.1℃ 1996/2/2)
第6位 大衡 -5.4℃ 12:32 57m 歴代2位(1位 -5.6℃ 1996/2/2)
第7位 古川 -5.0℃ 12:15 28m 観測史上1位タイ(1位 -5.0℃ 1996/1/31)
第7位 志津川 -5.0℃ 14:13 39m 観測史上1位(2位 -3.9℃ 2010/2/6)
第8位 築館 -4.8℃ 09:47 25m 歴代3位(1位 -5.3℃ 1996/2/2 2位 -4.9℃ 1984/1/17)
第9位 鹿島台 -4.6℃ 13:13 3m 歴代4位(1位 -5.0℃ 1996/2/2)
第10位 女川 -4.5℃ 13:16 35m 観測史上1位(2位 -2.8℃ 2014/2/5)Δ
第11位 仙台 -4.2℃ 14:58 39m 歴代2位(1位 -4.9℃ 1931/1/11)
第11位 蔵王 -4.2℃ 13:05 112m 観測史上1位 (2位 -3.3℃ 2010/2/6)Δ
第11位 白石 -4.2℃ 19:56 86m 歴代2位(1位 -4.4℃ 1996/2/2)
第12位 石巻 -3.8℃ 12:53 43m
第13位 丸森 -3.0℃ 14:11 18m 歴代6位(1位 -4.4℃ 1996/2/2)
第14位 名取 -2.8℃ 09:53 2m 観測史上1位 (2位 -2.2℃ 2014/2/8)Δ
第15位 亘理 -2.7℃ 13:36 4m 歴代3位 (1位 -3.0℃ 1978/2/1)
上記ランキングは1月25日の最高気温を過去記録と比較したものですが、これを見るといろいろなことが分かりますね。
注目ポイント〈その1〉
上記の観測史上1位の8か所と歴代2位の5か所の記録から今回の寒波は1996年と1984年を上回る寒波またはそれと同等だったことが見て取れます。(Δ印の女川、蔵王、名取は統計開始が2000年以降なので除く)ただし、観測史上1位を記録した地点は1976年11月が統計開始年なので、1976年11月以降という期間限定になりますが最強寒波だったということが言えます。
注目ポイント〈その2〉
1926年(大正15年)から統計を開始している仙台での最高気温の低い方ランキングを見ると1996年(第6位)と1984年(第7位)の記録を抜いて第2位になっていることから過去約100年間で2番目に強い寒波だったと言っても過言ではないと思われます。
日最高気温の低い方ランキング(仙台)
(統計期間 1926/10~2023/1)
第1位 -4.9℃ 1931年1月11日
第2位 -4.2℃ 2023年1月25日←(本日)
第3位 -3.8℃ 1947年2月3日
第4位 -3.6℃ 1936年1月6日
第5位 -3.5℃ 1936年1月21日、1927年1月21日
第6位 -3.1℃ 1996年2月2日、1990年1月24日、1977年1月1日
第7位 -3.0℃ 1984年2月6日、1931年2月8日
注目ポイント〈その3〉
1887年(明治20年)から統計を開始した石巻では1月25日の最高気温はランキングの歴代10位にも入っていません。これは19世紀末から20世紀初頭にかけて気温の低い年が多かったためと思われます。石巻だけランキングに入っていないのが不思議でしたがそういうわけだったんですね~。
日最高気温の低い方ランキング(石巻)
(統計期間 1887/9~2023/1)
第1位 -6.8℃ 1906年1月21日
第2位 -5.2℃ 1931年1月11日
第3位 -5.0℃ 1891年2月10日
第4位 -5.0℃ 1889年1月19日
第5位 -4.8℃ 1947年2月3日
第6位 -4.7℃ 1931年2月8日
第7位 -4.5℃ 1971年3月7日
第8位 -4.5℃ 1936年1月31日
第9位 -4.4℃ 1976年1月20日
第10位 -4.4℃ 1936年1月17日
これまで、朝の最低気温ランキングを寒さの指標と捉えていましたが、考えて見ると朝の最低気温は放射冷却で下がることが多いので寒気のことを考えると最高気温で比較するのが正論かなと思いました。今回の寒気はごく短期間のことなので今季が厳冬だったというわけではありませんが、歴史に残る第一級の寒波がやって来たということは間違いないですね。
例年1月下旬から2月上旬が厳冬期なので寒さはまだ続くと思いますが、雪はなるべく降らないでほしいですね~。1月25日の仙台の積雪は10cmでした。
どれほど寒いのかと思って早朝の気温を確認してみると…
ふ~む、氷点下7℃ですか~。
たしかに、寒いけど大騒ぎするほどの気温ではないですね~。
…と思ったのは朝だけで、日中に外気温度計を見て超ビックリです! 0℃を大きく下回ってます。
なんと本日の最高気温は-4.2℃、仙台で最高気温がプラスにならない真冬日はたま~にありますが、これほど気温が低い真冬日は記憶にありません。ひょっとしたら今日の寒さは10年に一度のレベルを超えているのではないだろうか?…ということで、その疑問を解決すべく晴れスター気象解析斑が急遽出動しました~。
2023年1月25日 日最高気温の低い方ランキング(宮城県)
地名 最高気温 時刻 標高 〈今日の寒さは?〉
第1位 駒ノ湯 -10.2℃ 16:28 525m 観測史上1位(2位 -9.7℃ 1996/1/31)
第2位 気仙沼 -7.0℃ 16:30 2m 観測史上1位(2位 -5.3℃ 1984/2/6)
第3位 新川 -6.4℃ 19:57 265m 歴代2位(1位 -6.5℃ 1984/2/6)
第4位 川渡 -6.0℃ 08:50 170m 歴代2位(1位 -6.4℃ 1996/1/31 1984/1/17)
第5位 塩釜 -5.6℃ 11:09 105m 観測史上1位(2位 -5.1℃ 1996/2/2)
第6位 大衡 -5.4℃ 12:32 57m 歴代2位(1位 -5.6℃ 1996/2/2)
第7位 古川 -5.0℃ 12:15 28m 観測史上1位タイ(1位 -5.0℃ 1996/1/31)
第7位 志津川 -5.0℃ 14:13 39m 観測史上1位(2位 -3.9℃ 2010/2/6)
第8位 築館 -4.8℃ 09:47 25m 歴代3位(1位 -5.3℃ 1996/2/2 2位 -4.9℃ 1984/1/17)
第9位 鹿島台 -4.6℃ 13:13 3m 歴代4位(1位 -5.0℃ 1996/2/2)
第10位 女川 -4.5℃ 13:16 35m 観測史上1位(2位 -2.8℃ 2014/2/5)Δ
第11位 仙台 -4.2℃ 14:58 39m 歴代2位(1位 -4.9℃ 1931/1/11)
第11位 蔵王 -4.2℃ 13:05 112m 観測史上1位 (2位 -3.3℃ 2010/2/6)Δ
第11位 白石 -4.2℃ 19:56 86m 歴代2位(1位 -4.4℃ 1996/2/2)
第12位 石巻 -3.8℃ 12:53 43m
第13位 丸森 -3.0℃ 14:11 18m 歴代6位(1位 -4.4℃ 1996/2/2)
第14位 名取 -2.8℃ 09:53 2m 観測史上1位 (2位 -2.2℃ 2014/2/8)Δ
第15位 亘理 -2.7℃ 13:36 4m 歴代3位 (1位 -3.0℃ 1978/2/1)
上記ランキングは1月25日の最高気温を過去記録と比較したものですが、これを見るといろいろなことが分かりますね。
注目ポイント〈その1〉
上記の観測史上1位の8か所と歴代2位の5か所の記録から今回の寒波は1996年と1984年を上回る寒波またはそれと同等だったことが見て取れます。(Δ印の女川、蔵王、名取は統計開始が2000年以降なので除く)ただし、観測史上1位を記録した地点は1976年11月が統計開始年なので、1976年11月以降という期間限定になりますが最強寒波だったということが言えます。
注目ポイント〈その2〉
1926年(大正15年)から統計を開始している仙台での最高気温の低い方ランキングを見ると1996年(第6位)と1984年(第7位)の記録を抜いて第2位になっていることから過去約100年間で2番目に強い寒波だったと言っても過言ではないと思われます。
日最高気温の低い方ランキング(仙台)
(統計期間 1926/10~2023/1)
第1位 -4.9℃ 1931年1月11日
第2位 -4.2℃ 2023年1月25日←(本日)
第3位 -3.8℃ 1947年2月3日
第4位 -3.6℃ 1936年1月6日
第5位 -3.5℃ 1936年1月21日、1927年1月21日
第6位 -3.1℃ 1996年2月2日、1990年1月24日、1977年1月1日
第7位 -3.0℃ 1984年2月6日、1931年2月8日
注目ポイント〈その3〉
1887年(明治20年)から統計を開始した石巻では1月25日の最高気温はランキングの歴代10位にも入っていません。これは19世紀末から20世紀初頭にかけて気温の低い年が多かったためと思われます。石巻だけランキングに入っていないのが不思議でしたがそういうわけだったんですね~。
日最高気温の低い方ランキング(石巻)
(統計期間 1887/9~2023/1)
第1位 -6.8℃ 1906年1月21日
第2位 -5.2℃ 1931年1月11日
第3位 -5.0℃ 1891年2月10日
第4位 -5.0℃ 1889年1月19日
第5位 -4.8℃ 1947年2月3日
第6位 -4.7℃ 1931年2月8日
第7位 -4.5℃ 1971年3月7日
第8位 -4.5℃ 1936年1月31日
第9位 -4.4℃ 1976年1月20日
第10位 -4.4℃ 1936年1月17日
これまで、朝の最低気温ランキングを寒さの指標と捉えていましたが、考えて見ると朝の最低気温は放射冷却で下がることが多いので寒気のことを考えると最高気温で比較するのが正論かなと思いました。今回の寒気はごく短期間のことなので今季が厳冬だったというわけではありませんが、歴史に残る第一級の寒波がやって来たということは間違いないですね。
例年1月下旬から2月上旬が厳冬期なので寒さはまだ続くと思いますが、雪はなるべく降らないでほしいですね~。1月25日の仙台の積雪は10cmでした。