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ZTF彗星(C/2022 E3)観望記録 1/19

2023年01月19日 | 彗星
1月19日早朝のC/2022 E3 観望記録です。

 観望を始めたのは03時を少し過ぎた頃…月出時刻は4時09分なのでまだ月明かりはありません。今日の月齢は26なので昇ってきてたとしてもそれほどは気にはなりませんが、さて前回は双眼鏡で確認できませんでしたが、今日はどうでしょう? さっそく双眼鏡で覗いてみると…

 おっと、すぐ見つかりました。近くにあるうしかい座の2つの恒星と並んで正三角形の頂点のように見えてます。明るさは…う~ん、6等級~7等級の間くらいでしょうか。コマは見えますが尾は双眼鏡では見えません。

 本日の観測場所は、またしても自宅からのお気楽観望です。なので、バリバリの光害がある場所なので6等星が見える暗い空ではもっと明るく見えることと思います。で、今日の観測機材ですが、本日は20cm反射望遠鏡をすでにセッティング済みです。

 天気が良くなることが分かっていたので、昨夜からセッティングして温度順応をがっちりしてあります。では導入です。正立ファインダーでかんむり座からたどっていくと… ほう、今日は目印になる星が近くにあったので思いのほか簡単にたどり着きました。

 25mmアイピースを入れて40倍で覗いてみると、おおー、光害の空でもしっかり見えます。尾が伸びている様子は見えませんが、尾が伸びている方向ははっきりわかります。距離はまだ0.54AUなので接近時はさらに明るく見えるのでしょうね。

 おっと、撮影を急ぎましょう。時間に余裕はありません。撮影はコマコレクターを装着しての直焦点です。記録を見ると撮影は4時8分から4時59分まで行っていました。撮影はけっこうの枚数を撮りましたが、今日は取り急ぎ画像処理の終わった3枚をご紹介します。

1月19日のZTF彗星(C/2022 E3) 地心距離0.54AU

2023/1/19 04h11m16s. 04h11m56s. D810A SE200N ISO3200 30sec×2

 撮影時高度は55°です。右方向にイオンテイルが伸びている様子がかすかに分かります。ISO感度を上げて撮りたいところですが光害があるのですぐ飽和してしまいます。さらに彗星の移動速度が速いので長時間露出では彗星が流れてしまいます。自宅からの撮影としてはこの辺が限界のようでした。

2023/1/19 04h17m02s. 04h17m41s. D810A SE200N ISO2500 30sec×2


 こちらは光害フィルター(LPS-P2)を装着して撮影した画像です。月が高く昇ってきたからか、画像処理が適切でないのか、LPS-P2を装着した方は尾の写りがイマイチ良くないように感じます。

2023/1/19 04h44m08s. 44m46s. 45m59s. 46m46s. D810A SE200N ISO3200 30sec×4

 1枚目と3枚目の時間差は約30分ですが、彗星の位置が大きく変わっていることが分かります。今日の彗星の移動量は273秒/時間ですが地球接近時は約1000秒/時間なのでおそろしく速いことがわかりますね。お天気次第ですがチャンスがあれば遠征撮影に行きたいと思っているのですが、大寒波が来る予報もあるのでやや弱腰になってます。次回も自宅からの撮影になってるかも… (^^ゞ

〈1月19日 3時00分の天気図〉