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駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

柔らかければ良いというものではあるまい

2014年10月31日 | 旨い物

くた                 

 何時の頃からかジュレと称するデザートが出現した。ゼリーの柔らかめでフルーツの絞り汁などを材料にして高級感を出したものだ。流石にフレンチと銘打ったコースではジュレだけのデザートは少なく、たいていは冷菓や小焼き菓子と組み合わせてある。

 正直に言うとデザートがジュレと何とか言われるとがっかりする。美味しいとは思うが、特別ではなくわざわざのフレンチコースにと思う。

 ゼリーは子供の頃、母親がよく作ってくれ食べ慣れているせいかハレの日のデザートとは感じられない。それにジュレのように柔らかくほんの少しというのではなく自立する堅さでかなりの量を食べていたので甘みが強くしてあっても小量では物足りない。

 ジュレと名前を変えてもゼリーは高級特別のデザートではないと感じてしまう。まあ、子供の頃食べたことのない方には珍しさもあって、本式のデザートとして受け入れられるのかも知れないが、子供の時から食べ慣れた私には子供やお年寄りのお八つに感じられる。

 ついでの感想だがくず餅わらび餅も柔らかいのが流行のようだが、私には物足りない。体調の悪い時はなどは口に合うかも知れないが、とろけそうなのがたまりませんなどという試食レポーターの味覚には疑問を持つ。歯ごたえのないものがそんなに旨いかと聞きたくなる。

 コースのデザートにはわざわざパティシエという職業が存在するように手を掛けた本格的なものが食べたい。料理とは別の期待をして待っているのだから。

コメント (2)
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